女子ゴルフ世界ランキング1位のコ・ジンヨンが、米国女子(LPGA)ツアーで家族への愛を表わした。
【写真】韓国女子ゴルフ“次世代セクシークイーン”の男心をつかむフィジカル
コ・ジンヨンは5月5日、ツアー公式ホームページの「私は祖父の娘」というタイトルの文章を通して、2年前にアルツハイマー病と闘って亡くなった祖父を思い出した。
アルツハイマー病は、最も一般的な退行性脳疾患で、記憶力を含む認知機能が徐々に悪化するのが主な症状だ。
自分の名前をつけてくれた祖父は、コ・ジンヨンにとって特別な存在だった。
「愛する人がひとつでも多くの記憶を残そうと懸命に闘う姿を、ただ見守ることしかできず、苦しかった」とした彼女は、「残忍な泥棒が毎日少しずつ祖父の記憶を奪うことは、悲しいし、見守ることも難しかったが、病魔と闘う祖父の勇気と威厳を見て、むしろ大きなインスピレーションを受けた」と振り返った。
韓国女子ツアーのルーキーシーズンだった2014年から、すでに祖父の病状は孫娘を覚えていられないほど悪化した状態だった。
コ・ジンヨンは「奇跡と説明するしかないことがあった。家族を記憶することができなくなった祖父が私をテレビ画面で見たとき、私を思い出したというのだ。祖父は私がテレビに出るたびに応援してくれたし、そのおかげで韓国で10回も優勝することができた」と説明した。
家族からの愛情を力にして勝ち続けたコ・ジンヨンは、2017年に仁川(インチョン)で開かれた米国女子ツアー「KEBハナ銀行チャンピオンシップ」で優勝し、アメリカの舞台に本格的に進出した。
しかし2018年4月、「ロッテチャンピオンシップ」のためにハワイに滞在していたとき、悲報を聞いた。
同年、米国女子ツアーで新人王のタイトルを獲得したコ・ジンヨンが、「いつも私を支持して愛してくれ、最後まで私の最も大きなファンになってくれた祖父に感謝する」と感想のコメントを残した理由だ。
現在プロ7年目に入ったコ・ジンヨンにとって、米国女子ツアーは“第2の故郷”のように感じられるようになった。スタートラインに立っていた頃と比較すると、多くのことが変わった。だが世界最高の選手と呼ばれる今も、変わらないことがひとつある。
コ・ジンヨンは「すべてのファンにスコアボードの数字やショーケースのトロフィーより、“人間コ・ジンヨン”をもっと見てほしいと願う。私は誰かの友人であり、娘であり、孫娘であり、そしてゴルファーだ。もし人々が私をそう見てくれたら、選手としてはもちろん、私の人生も成功だったといえるだろう」と締めくくった。
前へ
次へ