韓国サッカーが世界の注目を集めることになりそうだ。プロリーグを開幕し、どの国よりも早く新しいルールを適用する国になるからだ。
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新型コロナウイルスの感染拡大によって全世界のプロサッカーが中断されたなか、韓国は本格的に新シーズンの準備に突入した。Kリーグの開幕が5月8日に決まり、韓国FAカップ(5月9日)やK3・K4リーグ(5月16日)も次々と試合を開始する。
欧州ビッグリーグをはじめ、全世界のほとんどのサッカーリーグが再開、あるいは開幕を迎えられない状況であるだけに、韓国サッカーが大きな関心を受けている。実際にKリーグ開幕日が決定したニュースは、主要海外メディアで詳細に報道された。
さらに韓国は、新しいサッカーのルールを最初に導入する国として話題になると考えられる。
サッカーのルールを作る国際サッカー評議会(IFAB)は3月7日、新シーズンのルールを公表した。当初、その新ルールは6月1日から導入される予定だったが、IFABと国際サッカー連盟(FIFA)が4~5月中に新シーズンを開始する国に限り、事前に適用できるように許可した。
これにより韓国サッカー協会は、5月に開始するすべての大会で新ルールを適用することにした。
新しいルールは、大枠で見れば変化の幅が大きくない。
PKの状況でGKが「飛び出し」行為をした場合、最初に下される処分がイエローカードではなく「注意」に変更され、ハンドとなる腕の位置を「わきの下」に特定し、オフサイドに軽微な修正が加えられた。
それほど大きな変化ではないため、韓国サッカー協会ウォン・チャンホ審判委員長も「主に既存のルールの問題点を補完したり、意味を明確にしたりする内容なので適用に大きな困難はないように見える。Kリーグ開幕まで時間は少ないが、審判を対象に徹底的に教育し、チームにも新しいルールを正確に伝えて競技進行に問題がないようにしたい」と述べた。
大きな変更点はないが、これまで以上に慎重で正確な判定が要求される。
韓国サッカーは開幕日が決まったニュースだけで全世界の注目を集めた。いざリーグを開始して新ルールに適用するとなれば、さらに大きな関心を受けことは明らかだ。
Kリーグを見守る国が多くなる可能性が高い。新ルールを適用する判定は、一種の“サンプル”として機能することとなるだろう。逆にいえば、誤審が出たり、新ルールが正しく適用されなかったりした場合、大きな波紋が広がることになる。
円満にシーズンを進めると同時に、新ルールも正しく適用してこそ、世界から拍手を受けることができる。
そもそも韓国は、サッカーで世界的に大きな影響力を与える国ではない。それでも新型コロナで異例の状況が発生したことで、一種の責任感を持つべき立場となった。
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