Kリーグの“全選手コロナ検査実施”には消極的な意見もあった…その理由とは

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直近まで実施可否が不透明だったKリーグ全選手の新型コロナウイルス感染症検査が、開幕を10日後に控えて決定した。

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4月27日、韓国プロサッカー連盟はKリーグの22クラブ全選手及び全コーチングスタッフを対象とした新型コロナ検査の実施を発表した。

検査対象者は計1142人であり、Kリーグ登録選手やコーチングスタッフをはじめ、選手と密接に接触して業務を行うチームスタッフ、審判、監督官などもこれに該当する。

サッカーは身体接触が頻繁に行われるスポーツであるため、仮に選手内部で感染者が発覚した場合、集団感染につながるリスクが高い。加えて、新型コロナの特性上、無症状の感染者が大半を占めているため、開幕を前に感染有無を確認することが安全だという意見も挙がっていた。

しかし、韓国プロサッカー連盟は開幕準備に本格的に着手して先週までも、全選手対象の新型コロナ検査に消極的な態度を示していた。

“全選手検査実施”に消極的だった理由とは

理由は、社会的費用浪費の憂慮と検査費に関する部分のためだ。感染者と接触したことが無く、発熱などがうたがわれる症状も出ていない過半数の人間が選別診療所を訪れ検査を受けることが、緊急に検査が必要とされる人々に良くない影響を及ぼしかねないと懸念されていた。

加えて、Kリーグは韓国内で初めて感染者が発覚して以降、感染予防と拡散防止のために尽力し、新型コロナ清浄地帯として評価されてきた。疑いのある症状が出た場合は即座に検査を受けさせてきたため、また新たに全体で検査を実施することの効用性の問題もあった。

だが、2カ月余り延期されてきたシーズン開幕が可視化されたことで、全体での検査に対する必要性が台頭した。クラブの代表たちが全選手対象の新型コロナ検査についての意見を述べ、理事官メンバーらの要請によって実現がなされた。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)

韓国プロサッカー連盟関係者は次のように話す。

「開幕を前に少しでも安心に試合を行えるよう、全体で検査を行うことで意見が一致した。社会的費用の部分は調べたところ、最近では検査を受ける人員がかなり減っていることもあり、選手が一斉に検査を受けても大きな問題にはならないことも確認している」

クラブが気にする費用の問題も、韓国プロサッカー連盟が全額負担を決定したため、雑音は聞こえていない。

関係者は「全検査費用は1億8000万ウォン(日本円=約1800万円)程度と予想される。少なくない費用ではあるが、より安全にリーグを開幕するための方案であることを考慮した」と明かした。

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