世界中でKリーグが注目されている。このチャンスを上手く活かせば、新たな転換も期待できる。
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新型コロナウイルス感染症の影響で全世界のスポーツが“オールストップ”状態にある中、Kリーグの2020シーズン開幕が5月8日で確定したニュースが各地で注目されている。
アメリカメディア『ワシントン・ポスト』やイギリスメディア『デイリー・メール』をはじめ、世界各地の外信がKリーグ開幕を大きく取り上げた。
『デイリー・メール』は開幕と関連したマニュアルを詳細に紹介し、親善試合を戦った仁川ユナイテッドFCキャプテンのキム・ドヒョクと水原FCキム・ドギュン監督のインタビューも引用していた。
とはいえ、本来ならばKリーグは全世界から注目を集めるような大会ではない。アジア圏であるならともかく、他の大陸では存在感が薄いのが現実だ。特に欧州にはトッププレイヤーが集うビッグリーグが多く、相対的に見るとKリーグはマイナーなリーグと変わりない。
そんなKリーグが、今や全世界から関心を寄せられるようになった。背景には新型コロナの感染拡大がある。
世界でも大衆的なスポーツとして人気を博すサッカーは、新型コロナによって欧州はもちろん、世界中の大半で国内リーグ中断を余儀なくされている。
韓国も新型コロナ拡散初期には困難を余儀なくされた国ではあるが、模範的な防疫によってさらなる拡散を防いだ。徹底した防疫や患者管理、透明性のある公開が大拡散を防いだのだ。
感染者数1万738人に対し死亡者数は243人と致命率も低い。直近2週間で一日当たりの感染者数が目に見えて減少したこともあって、Kリーグは開幕日を確定できるようになった。Kリーグでは選手内での感染者も発覚していない。
欧州各国リーグは現在、シーズンの再開日を決められずにいる。ベルギーやオランダではシーズン終了が決定した。イングランドやスペイン、ドイツ、イタリアなどのビッグリーグでも構想は進んでいるが、実際の再開日は組められていない。
現在の状況でKリーグが無観客試合を成功裏に安着させ、観客を入れて試合を開催したり、懸念でもある選手内部の感染も起きたりしなければ、他国のプロスポーツに新たなモデルとして示すことができる。
また、Kリーグのブランド価値もアップグレードできるだろう。
韓国プロサッカー連盟は最近、欧州複数の中継会社から放映権に関する問い合わせを受けている。この機会を活かせば、全世界にKリーグの名を広め、有形無形の利益を得られるようになる。国内外でのイメージ改善にもつながるはずだ。
異例の状況であるため、具体的にどうなるかは現時点では未知数だが、ポジティブであることは明らかだ。
新型コロナによって発生した危機が、Kリーグにとってはかえって大きなチャンスとなるかもしれない。
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