新型コロナの影響で世界中でプロスポーツリーグが中断・開幕延期となっているなか、韓国バレーボール界に明るい話題があった。
女子バレー韓国代表で、双子の姉妹でもあるイ・ジェヨンとイ・ダヨンが、来季から同じチーム(興国生命ピンクスパイダーズ)でプレーすることが決まったのだ。
【写真】“美人セッター”イ・ダヨン、自撮り写真が可愛すぎると話題に!
2人はその外見から“美人姉妹”、“美しすぎるバレー選手”などと呼ばれ、特に妹のイ・ダヨンがインスタグラムに自撮り写真を公開したときは、「完全に可愛い」「結婚したい」などと反響が大きく、韓国メディアに取り上げられたほどだ。
姉のイ・ジェヨンも韓国代表の“美人アタッカー”として日本でも知られるスター選手であり、そんな2人が来季から同じチームに所属するだけに、大きな話題になっているわけだ。
今回、FA市場を通じてイ・ジェヨンとイ・ダヨンを獲得した興国生命ピンクスパイダーズは、2人を破格の待遇で迎え入れている。
興国生命はイ・ジェヨンを年俸4億ウォン(約4000万円)、オプション2億ウォン(約2000万円)の計6億ウォン(約6000万円)という、Vリーグ女子部の過去最高額で残留させることに成功した。
そもそも韓国Vリーグ女子部の1チームが2020-2021シーズンに適用できるサラリーキャップは18億ウォン(約1億8000万円)、オプションは5億ウォン(約5000万円)で、計23億ウォン(約2億3000万円)となっている。
これは1つの女子バレーチームが選手“全員”に支給できる年俸の上限が23億ウォンという意味だ。
さらに女子バレー選手1人がもらえる年俸の最高額は7億ウォン(約7000万円)と規定されている。つまりイ・ジェヨンは今回、規定の上限に近い金額を受け取ることになる。いかに破格の待遇かがわかるだろう。
一方で興国生命は、妹イ・ダヨンを年俸3億ウォン(約3000万円)、オプション1億ウォン(約1000万円)の計4億ウォン(約4000万円)で、現代建設ヒルステートから獲得した。
美人姉妹2人で計10億ウォンとなり、1チームが使える上限23億ウォンの半分近い金額(43%)を2人に支払うわけだ。
イ・ジェヨンとイ・ダヨンを獲得した興国生命が、ここまで破格の待遇で2人を獲得したのは、その価値があるからと判断したからに他ならない。
アタッカーのイ・ジェヨンとセッターのイ・ダヨンは、いずれもVリーグのトップ選手だ。イ・ジェヨンは2018-2019シーズン、興国生命のエースとしてチームを優勝に導いた張本人であり、他のチームに譲る必要がまったくない。
またセッターとしては長身(179cm)のイ・ダヨンは、セッターとしての基本能力はもちろん、ブロック能力も高い。2019-2020シーズンはブロックから計41点を記録。1セット当たり0.4.00個の数字で、既存のセッターであるチョ・ソンファ(0.275)より高さに勝る。
何よりも2人は、女子バレー韓国代表の主力選手としてプレーしており、息もぴったりだ。今年1月に行われた東京五輪アジア予選でも2人が呼吸を合わせてチームをリードし、韓国代表のオリンピック出場権獲得に貢献した。
韓国バレー界トップの実力と、アイドル顔負けの美貌で人気まで兼ね備えているイ・ジェヨンとイ・ダヨン。興国生命で一緒にプレーする2人の姿が、韓国Vリーグ全体を盛り上げることは間違いなさそうだ。
(文=慎 武宏)
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