思わぬチャンスが訪れた。
韓国で新型コロナウイルスの脅威が落ち着きつつある現在、開幕に向けて動き出したKリーグに、海外から中継放送に関する問い合わせが入ってきている。
それもサッカーの本場、ヨーロッパからだ。
韓国プロサッカー連盟は去る3月、10億ウォン(約1億円)を投資したKリーグメディアセンターをオープンした。それによってKリーグは、全世界に一本化された放送信号を送ることができるシステムを構築した。
4月22日、韓国プロサッカー連盟の関係者によると、Kリーグ開幕の知らせと同時に複数の国や場所から中継の問い合わせが入ってきている。同関係者は「主にヨーロッパの複数の業者から中継放送の問い合わせを受けている」と明かした。
新型コロナの余波で現在、全世界のサッカーリーグのほとんどがストップしている。アジアではトルクメニスタン、タジキスタン、台湾など3カ国だけだ。そんななかKリーグが開幕に向けた準備作業を進めている。
Kリーグの開幕が近いとのニュースは海外にも伝わっている。韓国は新型コロナの脅威が注目された当初こそ感染拡大が著しかったが、徹底した防疫と国民意識で危機を乗り越え、そのコロナ対策は肯定的にとらえられている。そのためKリーグ開幕のニュースもポジティブに注目されている。
Kリーグの中継は、昨年も東南アジアやヨーロッパなどの海外に送り出したが、短期契約にとどまった。しかし全世界のサッカーがストップしている現在、Kリーグの中継権を海外に販売することが実現すれば、韓国サッカー産業の規模も大きくなると考えられる。
韓国プロサッカー連盟の関係者は「海外中継に関する詳細については、開幕日が決定し、開幕の熱気が高まったときにまとめて発表する予定だ」と明らかにした。
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