新型コロナウイルスの感染拡大が長期化し、全世界のプロスポーツやイベントが開催時期について右往左往するなかで、各国の専門家が現実的なアドバイスを行った。
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保健・医療界の有名人である米ペンシルベニア大学のエゼキエル・エマニュエル教授は、オランダメディア『VTBL』を通じて「個人的に競技場に観客が入ることができる現実的な時期は、2021年春」ときっぱり語った。
彼は「サッカーなどで観衆を呼ぶためには、想像以上に多くの時間を置かなければならない」とした。国家別の防疫政策とは別に、ワクチンと治療薬が開発されるまでは無理はできないと警戒した。
英エディンバラ大学グローバル保健学科長であるデビ・スリダハール教授も、同様の立場だ。
デビ・スリダハール教授は『BBC』を通じて、東京五輪が1年延期されたが、来年も開催を保証することはできないというニュアンスで話した。彼は「(1年延期されたオリンピックが開幕する)来年7月までに、新型コロナのワクチンが開発されなければ、オリンピックを開催するのは非現実的だ」と述べた。
また「研究院はワクチンの開発が可能であると見ており、1年後または1年6カ月後と予想する」と述べた。
米エモリー大学側も「(コロナ事態を見たとき)ワクチンを使用できるまでは、サッカー場などで数多くの観衆の不安要素をなくすことはできないと100%確信している」と強調した。
エモリー大学研究チームは最近、新薬開発研究所を通じて新型コロナ治療のために開発した治療薬(EIDD-2801)の人体投与臨床試験を開始すると明らかにして注目を集めた。
スポーツファンの期待を意識したのか、あえて“マスクマッチ”に言及した専門家もいる。
ベルギーのルーベン・カトリック大学のマルコ・ファン・ランスト教授は、自国メディアなどを通じて「選手がマスクを着用して競技するのもアイディア」とし、「そうすればベルギーでサッカーを再び観ることができるだろう」と話した。
彼はベルギーサッカー協会諮問委員を兼ねている。最近、ベルギーではサッカー最上位リーグであるリーガAなどが、ヨーロッパ主要リーグで初めてシーズン早期終了の決定を下した。
ウイルス分野の最高専門家の口から“マスクマッチ”が出てきたのは、ただのジョークではなかった。マルコ・ファン・ランスト教授は「手術用マスクは適していないが、アメリカンフットボールとサイクルで使用されるマスクは(試合するうえで)適しているだろう」と強調した。
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