今もトップクラスの実力を有する女子バレー韓国代表のリベロ、キム・ヘラン(36)が引退した。彼女の引退は、東京五輪の“変数”になりそうだ。
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キム・ヘランは4月10日、所属する興国生命ピンクスパイダーズを通じて、現役引退を発表した。
キム・ヘランは「残念だが、選手生活はここで締めくくる。進路はこれからゆっくり考えようと思う。私を応援してくれたファンに感謝の言葉を伝えたい」と、引退所感を明らかにした。1984年生まれのキム・ヘランは、出産の意思があって引退を選択したという。
キム・ヘランは、Vリーグを代表するリベロだ。Vリーグ発足前である2002年、韓国道路公社のユニホームを着た彼女は、KGC人参公社と興国生命を経て計16シーズンを送った。 Vリーグ通算9819のアタックカットを記録し、2007-2008、2008-2009、2011-2012シーズンのVリーグ守備賞を受賞した。初となる通算1万アタックカットを目前にしていただけに、引退は残念だ。
キム・ヘランの守備能力は、今もトップクラスと評価されている。新型コロナの影響で早期終了となった2019-2020シーズンのVリーグでも、24試合100セットに出場し、計734のアタックカット(1セット当たり6.2)を記録、同部門2位に上がった。守備総合でも3位に上がり、興国生命の守備に貢献した。
そもそもキム・ヘランは、今年1月も韓国代表としてプレーした。女子バレー韓国代表のリベロとして東京五輪アジア予選に出場し、韓国の出場権獲得に貢献した。その決勝戦であるタイ戦でも抜群の守備力を見せ、韓国の完勝を支えた。
東京五輪でも不可欠な選手に選ばれていた。しかしオリンピックが1年延期となったことで、出場が叶わなくなった。
キム・ヘランの引退で、女子バレー韓国代表は重要なリベロを1人失った。キム・ヘランの空白をどれだけ埋めることができるかによって、オリンピックの成績も変わってくる可能性がある。
女子バレー韓国代表を率いるステファノ・ラバリニ監督は、昨年からキム・ヘランとオ・ジヨン(KGC人参公社)を重用していたが、キム・ヘランが抜けることで、新しい人材を選ぶ必要が出てきた。残り1年3カ月の間に、Vリーグで他のリベロを探すと思われる。
ベテランであるイム・ミョンオク(韓国道路公社)や、今シーズン良い活躍を見せたハン・ダヘ(GSカルテックス)などが候補になる可能性がある。負傷でシーズン途中に離脱したが、キム・ヨンギョン(現代建設)も候補となるだろう。
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