アメリカ放送局『CBSスポーツ』は、最近発表した“メジャーリーグ最高の選手100人”にロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平(25)を30位で選出した。
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これはアジア人選手としては最高位だ。
トロント・ブルージェイズのリュ・ヒョンジン(33)は48位にランクインしている。
大谷が“メジャーリーグ最高の選手100人”の30位に入ったのには、“二刀流”への期待感もある。バッターとしてだけでなく、投手としても活躍すれば、その順位はさらに上がるとみられている。
新シーズン開幕を控え、大谷は投手復帰への準備を着々と進めている。エンゼルス投手コーチのミッキー・キャラウェイ氏は「大谷はトミー・ジョン手術リハビリの最終段階に来ている。近いうちにマウンドに戻り、投球できるだろう」と明かした。
現在は新型コロナウイルス感染症の影響でメジャー開幕が遅れているが、一方で“二刀流”の大谷が復帰する可能性は高まっている。
ところで、“投手”大谷と“打者”大谷が直接対決をしたら、どちらが勝利するだろうか。20本塁打をたたき出す長打力と、160kmを超える剛速球の対決だ。
興味深いこの対決に、複数のアメリカメディアは4つの事例を提示している。
『CBSスポーツ』は、セイバーメトリクスを提唱したビル・ジェームズ氏が開発した“log5”という公式を若干変更し、検証を行った。
これによると、“打者”大谷は600打席で打率0.242の出塁率0.318、長打率0.467を記録。本塁打数は29本にのぼったという。ただし、投打どちらが良いと明確に判断することは難しいと付け加えられている。
続けて、大谷と同レベルの選手を対象に比較がなされた。アメリカのMLBデータ解析ツール『スタットキャスト』は、“投手”大谷と類似した選手として、クリーブランド・インディアンスのマイク・クレビンジャー(29)を起用した。
クレビンジャーは昨シーズン14勝4敗の防御率2.71を記録しており、身長も193cmと同程度。“打者”大谷は過去2シーズンで“投手”クレビンジャーと6度対戦し、5打数2安打1四球を記録した。2安打はどちらも本塁打だ。
このことからも、“打者”大谷の勝利と呼べる。
専門家も意見を述べた。『NBCスポーツ』のクリストファー・クロフォード氏は「彼は打者としてとても良いが、投手としてはさらに良いと思っている。“投手”大谷の方が有利だ」と分析した。
大谷の右腕を高く買った理由として、“フォークボールの威力”が挙げられた。大谷は強烈な速球をメインに、145kmを上回るフォークボールを駆使する。空振りや外れた打球を生み出す“ウイニングボール”だ。
最後の対決は仮想現実のゲームで行われた。ここでは、“打者”大谷が“投手”大谷を相手に空振りするなど、弱い姿を見せている。仮想現実においては“打者”大谷が1勝、“投手”大谷が2勝という結果に終わった。
以上、4つの項目をまとめると、“投手”大谷が2勝1分1敗で勝利したことになった。
大谷の才能は、すでにメジャーリーグでも認められている。問題は彼の活かし方だ。投打においてどのように起用すれば、大谷の能力を最大限発揮できるかが問われている。
エンゼルスは、投手としての起用法として先発やクローザー、中継ぎまでも考慮している。その他にもあらゆる意見が出ているが、意見はまちまちだ。
新シーズン、“二刀流”として再び戻ってきた大谷が、グラウンドでどんなパフォーマンスを発揮してくれるか、期待が集まっている。
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