韓国の防疫当局がプロ野球の“開幕”について正式言及…その基準「生活防疫」とは

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いよいよ韓国プロ野球KBOリーグに春が訪れるか。

韓国政府がプロスポーツ開幕について、正式に言及した。政府主導で強化されたソーシャルディスタンス(社会的距離)の対策が成果を上げ、“生活防疫システム”に移行する準備ができる時期になれば、プロ野球などのプロスポーツの開幕案を議論することができるという立場だ。

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新型コロナに対応する中央災難安全対策本部のキム・ガンリプ第1総括調整官は、4月9日の定例ブリーフィングで「(開幕時期が)いつ頃という言葉を申し上げるのは難しいが、私たちが提示した目標が安定的に達成され、“生活防疫システム”への準備が可能な時期が来れば、感染の危険性を遮断しながらスポーツの開幕を肯定的に議論することができる状況になるだろう」と語った。

新型コロナの脅威が落ち着くという前提条件があるものの、非常に意味のある発言だ。

韓国野球委員会(KBO)は開幕日を決定するための基準として、“社会的な雰囲気”について話したことがある。韓国政府が大丈夫と判断したとき、KBOリーグも開幕をすることができるという意味だ。

4月9日に行われたキウム・ヒーローズの紅白戦

最近、韓国では新規感染者数が目に見えて減っており、そんな状況のなかで出た政府の公式発言は、KBOがリーグ開幕日を決めるうえで重要な基準となる見込みだ。

言及された“生活防疫”とは

韓国政府がプロスポーツ開幕の基準として言及した“生活防疫システム“とは、何を意味するのだろうか。

それは文字通り、日常的・生活的なレベルの防疫を意味する。ソーシャルディスタンスが短期間に施行される強度の高い防疫とすれば、生活防疫システムは強度を少し弱める代わりに、長期間にわたって新型コロナの感染拡大を遮断するための防疫を生活化することを意味している。

具体的な防疫レベルが決まっているわけではないが、感染が疑われる症状が現れたら業務から除外し、すべての生活環境で他者と2mの距離を置き、手の消毒とマスク着用を日常化することを指す。正確なガイドラインは、政府が生活防疫システムへの転換を宣言した際、詳細が発表される予定だ。

KBOのリュ・デファン事務総長は4月9日、本紙『スポーツソウル』との通話取材で「政府が発表した内容は意味がある。30人、50人などと新規感染者数が開幕の基準になるとの話が出ているが、感染者数に基づいて開幕日を決めるというのは曖昧な部分が多く、慎重にならざるを得ない。しかし政府の発表通り、生活防疫システムに転換すれば、私たちが話していた“社会的な雰囲気”が良くなったという意味ではないだろうか。KBOリーグの開幕にも肯定的に作用するだろう」と述べた。

KBOリュ・デファン事務総長

4月14日の理事会で開幕日決まる?

KBOは新型コロナの状況を注視しながら、4月14日に開かれるKBO理事会で開幕日などについて議論する予定だ。

リュ事務総長は「状況が良くなったからといって、すべてを急いで決めたりはしない。また開幕日が決定したとしても、宿泊施設や動線など解決すべき事案は多い。社会的な雰囲気と政府のガイドラインに従いながら、じっくりと諸事項を用意していく」と付け加えた。

韓国政府の発表が出たが、KBOだけで解決できる事案ではない。何よりも文化体育観光部の動きが先行してこそ、次のステップを踏むことができる。

キム第1総括調整官は、「関連事案は文化体育観光部を中心に、韓国野球委員会などのプロスポーツ協会が緊密にコミュニケーションしていると知っている」と述べた。しかし、まだ文化体育観光部主導の明確な指針が出ていない状況だ。

政府防疫当局がプロスポーツの開幕について正式に言及しただけに、スポーツに関する事務を管掌する文化体育観光部も動くときだ。

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