ベトナムサッカー界で神話を築いているパク・ハンソ監督(62)が、“定住”の準備を進めているという。
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パク監督は、ベトナム現地で“伝説的存在”となっている。2017年に同国代表とU-23代表の兼任監督に就任すると、翌年のU-23アジア選手権で準優勝を果たし、“パク・ハンソ・マジック”の衝撃を見せつけた。
さらにはスズキカップ優勝、アジアカップ2019ベスト8、キングスカップ準優勝、SEA Games2019での金メダル獲得など、ベトナムサッカーの歴史に類を見ない業績を築いた。
その功績が高く評価され、パク監督は3年の再契約を勝ち取っている。
去る2月に新しい任期がスタートしたパク監督は、ただ単純に人生の第2幕を開けたのではなく、その後の準備も進めているようだ。
3月23日のベトナム現地メディアによると、パク監督は協会の支援金ではなく私費で、ハノイに新しいアパートを購入したという。
ベトナムサッカー連盟本部にも住居は構えられているが、そこはパク監督の家ではない。パク監督の妻チェ・サンア氏も一緒に住んでいるとはいえ、家族とともに長く滞在するには自分たちの家が必要だった。
結局、パク監督はトレーニング場近くに新居を構えた。
パク監督は「ベトナムという国では選手たちの情熱が感じられ、人々のサッカーに対する強い愛情が感じられる。試合をするたびに、コーチ陣や選手たちの力となる。これこそ、私がベトナムを深く愛し、ベトナムにこだわる理由だ」と話し、「私はここを“第2の故郷”と考えている」と強調している。
この言葉からも、パク監督からはベトナムサッカーのために“残りの余生をかける”という気概が感じられる。たとえサッカーベトナム代表監督の座を降りたとしても、現地に留まるという意味でもあるだろう。
パク監督の強い意志は、彼自身の変化した姿からも感じられる。
3月24日、多国籍メディア『FOX Sports Asia』ベトナム語版によると、パク監督は新型コロナウイルス感染症の影響による中断期間に、コーチ陣にベトナム語の勉強を頼んだという。パク監督は「ベトナム語を習得したい。ベトナム国民や選手とコミュニケーションして過ごすことは重要だ」と語っている。
ベトナムサッカー連盟のチャン・クオック・トゥアン副会長は「新型コロナの事態が発生する前から、パク監督はベトナムの指導者や選手ともっと多くコミュニケーションを取ることを望んでいた」と明かした。
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