2021年夏は大型スポーツイベントが目白押しだ。しかし東京五輪とEURO2020、もしくはコパ・アメリカに出場予定の選手は頭を悩ませているようだ。
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新型コロナウイルス感染症の影響で、今夏に開催予定の東京五輪が1年延期となった。国際オリンピック委員会(IOC)は具体的な開催時期を述べず、夏前には開催すると明かすにとどまっている。
去る3月20日(日本時間)には、EURO2020とコパ・アメリカの1年延期が決まっていた。この2つの大会は、来年6月12日から7月12日にかけて行われる予定である。
しかし、仮にオリンピックが夏に開催されるとなれば、選手がハードスケジュールを強いられるのは不可避だ。
フランス代表ではキリアン・エムバペ(21・パリ・サンジェルマン)が引っかかる。1998年生まれのエムバペはオリンピックに出場可能である一方、A代表でも主力を張っている。東京五輪のオーバーエイジ枠候補に挙がる同代表のカリム・ベンゼマ(32・レアル・マドリード)も、選択が求められる。
スペイン代表セルヒオ・ラモス(33・レアル・マドリード)もオーバーエイジ枠の有力候補だ。ラモスはオリンピックへの出場意志も明らかであり、すでにU-23スペイン代表の予備メンバーにも名を連ねている。
ブラジル代表も状況は同じだ。ブラジルサッカー協会は、自国開催の2016年リオ五輪でチームに金メダルをもたらしたネイマール(28・パリ・サンジェルマン)を、東京五輪で再び招集することを強く望んでいる。
オリンピックとEUROのどちらも参加する場合、スケジュールはとてもハードなものになる。特に、13都市で開催予定の今回のEUROは移動による負担も大きい。欧州や南米から、東アジアの日本までの移動が容易ではないのは明らかだ。
EUROやコパ・アメリカは、それぞれ欧州と南米のワールドカップと呼ばれるほど重要な大会である。出場国はどこもトップクラスのメンバーをそろえる。
オリンピック同様、EUROやコパ・アメリカでも数週間で休みなく試合が連続する。グループステージを突破すれば決勝トーナメントも控えており、体力的な負担はとても大きい。
A代表の主力である一方、オリンピックに出場可能な選手やオーバーエイジ枠候補の選手たち。彼らは来年夏、大きな決断に迫られる可能性が高い。
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