新型コロナウイルス感染症が世界に拡散し、2020東京五輪が延期された中、U-23韓国代表を率いるキム・ハクボム監督が遺憾の意を表した。
国際オリンピック委員会(IOC)と日本政府は、今年7月に予定されていたオリンピックを、1年延期して2021年に行うことで合意した。新型コロナウイルスがアジアをはじめ欧州、北米を襲った状況で大会を強行するのは無理と判断したためだ。
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そのため大会を熱心に準備してきたU-23韓国代表チームも、あと1年待つ状況に置かれた。
チームを率いるキム・ハクボム監督は「状況を見ながら東京五輪を正常に行うのは難しいと考えていた。延期になるということで、ある程度心の準備はしていた」とし、「健康が一番大事ではないか。我々の立場では混乱する側面もあるが、大会を強行するより延期したほうが良い選択だと思う」とし、IOCと日本の決定を支持するという考えを明らかにした。
キム・ハクボム監督は2018年にU-23韓国代表監督に就任した。
その後、ジャカルタ・アジア大会で金メダルを獲得し、今年1月にタイで開催されたアジアサッカー連盟(AFC)U-23選手権で優勝。韓国の9大会連続オリンピック本大会進出を牽引した。
東京五輪でもメダル獲得に挑戦するという構想だった。しかし大会が1年延期され、その準備に支障が出る可能性がある。
特に年齢制限のある男子サッカーの場合、東京五輪の出場資格は1997年1月1日生まれ以降となっていた。
開催が1年延ばされたので1998年生まれからの出場となるか、それとも当初の予定通り、1997年生まれの選手たちにも機会を与えるのか、整理が必要だ。
万が一、1997年生まれの選手たちの出場不可が決定されれば、キム・ハクボム監督がこれまで作り上げてきたチームの主軸選手が大挙離脱することになる。
今の時点では、キム・ハクボム監督も韓国サッカー協会も正確な流れを知ることができない。
キム・ハクボム監督は「オリンピック規定がどうなるかわからない。混乱していて頭が複雑なのも事実だ。しかし方法がない。状況がまとまるのをじっくり待とうと思う。どんな結果になっても、決まれば私も今後の計画をまとめるつもりだ」と明らかにし、最後にこんな言葉を残した。
「選手が一番心配しているのではないか。新型コロナウイルスのために試合もできない状況が続いているが、ひとまず落ち着いてシーズンを準備してほしい」
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