欧州でプレーするサッカー選手たちの給料カット問題が現実のものとなっている。
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現在、欧州サッカー界は新型コロナウイルス感染症の影響で大半のリーグが中断されている。それに伴い、収益の低下によって運営が困難となっているクラブが表れている。
欧州5大リーグ(イングランド、スペイン、ドイツ、イタリア、フランス)すべてが中断された。経済的な打撃も大きい。
全世界で注目される各ビッグリーグでは、数百億円の経済的損失が予想されている。残りのシーズンを正常通り開催しても、クラブ運営に支障が出ることは避けられない。
まれに見る危機的状況に、一角では選手の給料カット案が提起されているという。
多くの人気を得ている選手たちは、クラブに多額の収益をもたらす代わりに高い年俸を受け取る。逆に言えば、現在クラブの収益が皆無な状況で、選手たちにもリスクを負ってもらわなければならないという声が出ているのだ。
給料カットは現に行われている。世界的なビッグクラブであるバルセロナは、最も早く給料カットを決定した。
3月23日、スペインメディア『アス』によると、今シーズン世界で最も高い給与をもらっているリオネル・メッシら選手たちは、現状を認知して給料カットの提案を受け入れたという。ただし、具体的な削減案については明かされていない。
ドイツでは、ボルシア・メンヒェングラートバッハやマインツなどに所属する選手たちが、困難に面している現在のサッカー界の状況を鑑みて、自主的な給料カットを決めた。
一方、“給料カット”を拒否した事例もある。
去る3月21日にスイスメディア『RTS』が報じたところによると、1部クラブのシオンが選手たちに給料カット案を提案するも、選手側は拒否。結局、クラブは元コートジボワール代表セイドゥ・ドゥンビアら9選手を解雇とした。
欧州サッカー界の困難は韓国サッカーにとっても他人事ではない。
だが、韓国ではKリーグの開幕を暫定的に延期したこと、また、産業の規模が比較的小さいこともあり、経済的損失にも柔軟な対応がとれる。
とはいえ、選手たちの処遇は心配される。韓国においても、スター選手と新人では大きな格差があるためだ。
サッカー批評家で聖公会(ソンゴンフェ)大学校教授のチョン・ユンス氏は、「年俸に余裕がある選手とそうでない選手がいる。2部に目を向けると、無名の選手たちは生活の危機に直面している。各クラブは一時的に、低年俸の選手に対しリーグ再開までサポートする方法を考慮すべきだ」と話す。
まだ、チョン氏は「下部リーグには兼業する選手もいる。彼らの生計が心配だ。高額年俸者から一部を分け与えたり、クラブや地域協会から生計が困難な低賃金の選手に生活費の支援をしたりしてはどうか」と、代案を提示した。
クラブの運営や選手の生計にも影響を及ぼしている新型コロナ。早く終息することを願うばかりだ。
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