新型コロナウイルスの感染拡大を理由に、韓国バレーボール連盟(KOVO)がプロバレーVリーグの2019-2020シーズンの途中終了を決定した。
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KOVOは3月23日午後、ソウルのKOVO会議室で臨時理事会を開き、シーズン終了を決定した。
KOVOチョ・ウォンテ総裁と各球団代表は、新型コロナが未だに感染拡大している状況で中断されたリーグを再開することは難しいと判断し、最終的にシーズンをこのまま終えることを決めた。
チョ総裁は「選手をはじめ、リーグの関係者の安全と国家的危機を乗り越えるためにシーズンを終了させたことについて、ファンの方々の広い理解を求める」と、シーズン終了の背景を説明した。
Vリーグは去る2月25日から無観客試合を実施したが、3月1日からは完全にリーグが中断された。
3月19日の理事会ではリーグの今後について結論が出なかったが、女子プロバスケットボールが3月20日にシーズン終了を決定し、KOVOも4日後に理事会を再び招集した。
その間、チョン・セギュン国務総理が国民に向けた談話を通じて、団体行動の自制を要請しながらVリーグのシーズン終了も現実的になった。
実際に同日の理事会でも、シーズン終了について男女13チームの代表者全員が共感を示したことがわかった。チョ総裁は「シーズンをこのまま終えることに対する異論はなかった。全員が難なく同意した」と、理事会の雰囲気を説明した。
女子プロバスケットボールと同じくシーズンは終了となるが、リーグの順位については差がある。KOVOは今季、Vリーグ優勝を決めないまま、現在の順位通りにシーズンを終えることにした。
男子部はソウルウリカード・ウィービーが、女子部は現代建設ヒルエステートがリーグ1位となるが、“優勝”という表現は使わない。先立って女子プロバスケがウリカード・ウィービーの優勝を決めたこととは、異なる点だ。
Vリーグは新型コロナの影響で中断されるまで、男女部いずれも激しい優勝争いが繰り広げられた。
男子部ではウリカード・ウィービーが勝ち点69で1位に立ち、2位の仁川大韓航空ジャンボスが1試合少なく消化しながら勝ち点差4で追いかけていた。直接対決も残っており、逆転の余地があった。女子部では現代建設ヒルエステート(55点)とGSカルテックスが勝ち点差1の接戦を繰り広げた。
男女ともに残りの試合結果によっては、1位のチームがいくらでも変わる状況だった。そのためウリカード・ウィービーと現代建設ヒルエステートはリーグ1位ではあるが、「優勝チームはない」という難しい結末となった。
シーズン終了に伴い、FA資格の付与方式も変わってくる。
もともとは正規リーグ(男子36試合、女子30試合)の40%を消化しなければ、FA資格を取得することができない。しかし今季は、所属チームが行った全試合の40%を消化していれば、条件を満たすことにした。
加えてKOVOは、リーグ1~3位に与えられる賞金を球団から受け取り、コロナ克服のための寄付として専門委員、審判、記録員などの関係者たちの生活資金として支援する計画だ。
また授賞式は行われないが、例年通り個人賞は投票によって決める。
KOVOは「リーグ終了のフォローアップを滞りなく進行して、今後このような天災地変の状況に対する細かい規定を補完し、どんな状況でも誰もが納得できるように準備する」と伝えた。
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