韓国内で、ゴルフに対する先入観に改善がみられている。一方で偏見も依然として存在し、関連業界には努力が求められている。
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韓国の市場調査専門企業『エムブレイン』のトレンドモニターが、直近1年間でゴルフをした経験(スクリーンゴルフ含む)のある19歳以上の男女1000人を対象にアンケート調査を行った。
その内、回答者の65.7%が“ゴルフが大衆化されている”と答えた。
ゴルフ経験が相対的に多くなる中高年層ほど、ゴルフの大衆化にポジティブな評価を示した。20代(52%)や30代(59%)も過半数がゴルフの大衆化を認知していた。
さらに、78.7%はゴルフの実力が向上したとときに面白さを感じると答えた。このことから、実力の向上によって面白さが倍増する傾向にあるとわかった。
以前よりもゴルフを楽しむ人が増えたとはいえ、ゴルフに対する心理的な距離感は今なお一定程度存在している。2人に1人は、韓国内では依然としてゴルフが大衆化の難しいスポーツの一つとして考えられている。
その最も大きな要因が“費用”にあることが、今回の調査によってわかった。
“ゴルフは経済的余裕があれば楽しめる”という認識が、上の年代になるにつれより強くなるという。ゴルフ経験者の半数以上(55.7%)が、“社会的地位が上がれば上がるほどゴルフは必要不可欠なスポーツである”との主張を共感したことからも、ゴルフが“貴族スポーツ”という認識を持たれているのがわかる。
ゴルフをたしなむ最も大きな理由として、“人付き合いに良いから”(50%、重複回答)という回答が半数を占めた。
個人スポーツながら複数人で長い時間をともにするという特性が、ゴルフの魅力の一つであるという意味だ。長所としても、“会話をしながら運動ができる点”(56.1%、重複回答)が最も多く挙げられた。
周辺の友達や知人の勧めでゴルフを始めた人(39.6%)や、健康のために打つ人(28.8%)が多いことも分かった。そう答えた人は、“多く歩ける”(37.5%)ことや“身体に大きな無理がかからない”(32.8%)ことがゴルフの長所と認識している。
また、“試合自体が面白い”(30.3%)という声も多く挙がった。
韓国でゴルフ人口が増加した背景には、スクリーンゴルフ市場の急成長がある。10人に6人程度が最近の間にスクリーンゴルフを利用したと答え(58.5%)、カラオケボックスやネットカフェと同じくスクリーンゴルフが増えたと感じる回答者も多かった(57.6%)。
スクリーンゴルフが親睦や人間関係維持のために良い遊びであると考える人も、全体の70%を占めた。最近ではスクリーンゴルフが生活スポーツとして位置づけられたと見る人も、61.2%存在する。
スクリーンゴルフは、費用の側面で参入障壁を引き下げたと評価する声も多かった。ゴルフ経験者の半数以上(53.4%)が、スクリーンゴルフには“誰でも低価格で貴族スポーツを楽しめる魅力がある”と答えた。
実際、韓国内でゴルフをたしなむ人たちは、普段室内ゴルフ練習場(34.9%)やフィールド・ラウンディング(18.4%)よりも、スクリーンゴルフ(46.6%)を楽しむ傾向にあることもわかった。
一方、フィールドに比べスクリーンゴルフはパッティング感覚を感じるには限界がある(50.6%、重複回答)、実戦同様の試合を満喫できない(38.9%)という声も多数見受けられた。
スクリーンゴルフ利用者は、多くて週1~3回(22.8%)、少なくとも月2~3回(22.4%)もしくは1回(18.3%)はスクリーンゴルフ場を訪れると答えた。
スクリーンゴルフ場を選ぶ際に最も考慮する基準には、アクセスの良さ(48.4%、重複回答)と利用料金(42.1%)が挙がった。
快適な室内の空気(35.6%)やルームの清潔状態(33.3%)、最新シミュレーターの保有(31.4%)、駐車施設の利便性(31.2%)も考慮の要因に入るが、何よりもスクリーンゴルフ場の所在地と料金が重要であると考えられているようだ。
18ホール基準では、平均2万ウォン(日本円=約2000円)以内や2万5000ウォン(約2500円)以内の価格帯が適切であると、回答者全体の57.1%が感じているという。
韓国内で“貴族スポーツ”という印象からの脱却が進むゴルフだが、“完全な大衆化”にはまだ時間がかかるようだ。
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