新型コロナ以前と以後で変化が求められる韓国プロ野球…識者の“意外な提言”とは

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韓国プロ野球KBOリーグが、まったく予想していなかった新型コロナウイルスという一撃に揺れている。それでも、いつかその脅威も収まるだろう。

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オールストップ状態となったKBOリーグは、再開のために背筋を伸ばす必要がある。そのためにはコロナ以前と以後で変わらなければならない。

開幕スケジュールの延期で混乱を避けられない状況では、試合数の縮小も議論の対象になるはずだ。また、サッカーのAFCチャンピオンズリーグのようなクラブ対抗戦の発足なども検討していく必要がある。

リーグ試合数をコンパクト化

檀国大学スポーツ経営学科チョン・ヨンベ教授は、時代の流れに合わせてKBOリーグのコンパクト化を強調する。

チョン教授は、「現代社会においては、観戦チケットを購入して夜間に試合場を訪れるといった形式では、観客数は減っていくしかない。今は自宅で気軽にネットフリックスを見て、ゲームをする時代だ。プロ野球は競争で押される」と分析した。

続いて「野球は試合時間も長い。かといってルールを変更するのも難しい。なおさらリーグのコンパクト化に持っていかなければならない。レギュラーシーズン144試合に、ポストシーズン1カ月というのは長い。野球は記録のスポーツだが、それも大衆の関心を受けてこそ意味がある」と話した。

米メジャーリーグ(MLB)も10年前から、試合数の縮小に関する議論が続いている。

国家間によるクラブ対抗戦…日本は受動的

またチョン教授は、リーグの縮小方法として「全体のスケジュールとして試合数を減らさなければならない」とし、解決策として「KBOとプロ球団は不足する収益のために、アジアクラブチャンピオンのような方式を考えなければならない」と提案した。

韓国、日本、台湾、中国などが参加するクラブ大会は、リーグのコンパクト化議論とは関係なく、野球の市場を広げる最善方法の1つだ。現在、韓国と台湾は積極的だが、日本は受動的といえる。

日本は自国のプロ野球が活況だからだ。中国はプロリーグが今から始まる段階である。

それでもチョン教授は、「日本も今後リーグに危機が訪れたとき、打開策を用意しなければならない。今は安定していて新しい試みをしないが、日本も変化の時期が来るだろう」と予想した。

違法スポーツ賭博の“合法化”

チョン教授は、違法スポーツ賭博の合法化についても強調した。現在、韓国では体育振興公団が運営するスポーツトトを除けば、すべて違法賭博だ。

チョン教授は「地下の市場を合法化しなければならず、最終的にはスポーツくじ産業を民間に渡すほうがいい。政府が射幸産業に関与する姿も望ましくない。代わりに税金を徴収すればいい。野球は毎日のように行われるスポーツであるため、ベッティング産業にも最適だ」とした。

地下で流通している違法スポーツ賭博が合法化されれば、野球だけでなく、各種スポーツにも明るい影響を与える可能性がある。野球の汎アジア圏拡大とともに、考えてみるべき案件だ。

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