「東京五輪の開催を重視している。日本スポーツ界のほぼすべての関係者が、“きれいで安全”であることをアピールしようと努力している。障害なくオリンピックの準備をしていることを示してこそ、他国の人々も安心できると思っている」と話した。
アメリカのCNNなど海外メディアも「日本は新型コロナウイルス感染拡大の傾向を縮小させすぎている」とし、「このまま東京五輪を強行するのは、世界の人々に大きな被害を与える」と憂慮を表明している。
オリンピックの延期または中止が避けられないという世論が高まると、日本の安倍晋三首相は3月17日、「主要7カ国(G7)首脳全員が東京五輪の開催を支持した」とした。
安倍首相は「人類が新型コロナウイルスに打ち勝つ証として(オリンピックを)完全な形で行うことでG7と一致した」と主張しながらも、具体的な日程には無回答で一貫した。
このような状況の中、日本オリンピック委員会(JOC)副会長でもある日本サッカー協会の田嶋幸三会長が3月17日、新型コロナウイルス検査で陽性判定を受けた。
共同通信を含む日本メディアは「先月から今月初めにかけて北アイルランドで開かれた国際サッカー評議(IFAB)会議に出席した後、オランダでの欧州サッカー連盟(UEFA)理事会、アメリカで開かれた日本女子代表の国際大会を参観して帰国した」と伝えた。
だが、JFAハウスが閉鎖されたのか、田嶋会長の動線はどうだったのかなどは、3月17日午後9時現在、明らかになっていない。
JOC副会長で東京オリンピック組織委員会理事の田嶋会長が、新型コロナウイルス陽性判定を受けたことだけでも、日本のスポーツ界には大きな波紋が予想される。
安倍首相はどんな言葉で、オリンピック強行の意志を示すだろうか。