日本プロ野球で初の3000安打を達成した張本勲氏も、2020東京五輪の延期を主張した。
日本で野球評論家として活動中の張本氏は3月15日に放映されたTBSの『サンデーモーニング』に出演し、「人の命がかかった問題。オリンピックを1年延期してもいい」と主張した。
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誰に対して苦言を惜しまないことで有名な張本氏は「個人の意見だが、危険なことはやめたほうがいい」「外国から人が来ないかもしれない。オリンピック出場選手が日本に行かないとなれば、もしくは他の国の選手が日本で感染すれば賠償金を支払わなければならない。大変な問題が多い」と強調した。
新型コロナウィルス感染症が全世界に広がり、世界保健機関(WHO)は世界的大流行を宣言した。
アメリカのドナルド・トランプ大統領も国家非常事態を宣言した後、私見を前提に「オリンピックを延期するのがいいと思う」と懐疑的な立場を明らかにした。
IOCのトーマス・バッハ会長は「東京オリンピック組織委員会と緊密に協議している」と述べながらも、「もしWHOで取り消しや延期勧告をするなら、受け入れる意向がある」と述べ、最近の立場の変化が生じたことを示唆した。
日本の安倍晋三首相などは「東京は安全だ」と主張し、オリンピック開催を求めているが、日本スポーツ界で影響力が小さくない張本氏までもが懐疑的な立場を堅持し、今後、他のスポーツ元老たちの立場の変化につながるか関心が集まっている。
日本野球の象徴とされる長嶋茂雄元読売ジャイアンツ監督や王貞治ソフトバンクホークス会長などが延期論を唱えれば、世論が大きく動揺するという見方がある。
日本市民社会には依然として“サムライ精神”を崇高と考える傾向がある。日本スポーツ界最高サムライとして野球選手たちが挙げられる文化を考慮すると、日本球界の元老たちの声は市民社会だけでなく政治圏まで影響を及ぼす可能性が高い。
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