「あのときのファンにどうしても会いたい」選手がサポーターを“尋ね人”にした理由

2020年03月15日 サッカー #Kリーグ
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Kリーグ開幕延期や3月のA代表マッチ中止など、明るい話題の少ない韓国サッカー界で、心温まるエピソードが生まれた。

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済州ユナイテッドFCのカン・ユンソン(22)が、遠いタイまで駆け付け応援してくれたファンを探しているという。

カン・ユンソンは休む間もない冬を過ごした。1月にはタイで行われたU-23アジア選手権に出場し、優勝とともに世界初の9大会連続オリンピック出場という栄光も味わった。

大会後、カン・ユンソンはそのままタイのチェンライに移動し、済州の冬季キャンプも消化した。

豊富な運動量が持ち味のカン・ユンソンだが、連日のハードなスケジュールに疲労が溜まってもおかしくないだろう。しかし、1月15日のU-23選手権ウズベキスタン戦を済州から駆け付け観戦し、試合中に自分の名前を叫んでくれた家族ぐるみのファンの存在に大きな感動を受けたという。

当時、カン・ユンソンは移動のため時間の余裕がなく、その家族ぐるみのファンとセルフィ―だけをしてバスに乗り込んだ。

すべての日程が一段落し済州島に戻ってからも、感謝と申し訳なさの入り混じった感情を持っていたカン・ユンソン。新型コロナによるリーグ延期で余裕を持てたことから、当時果たせなかったファンサービスをすべく、とある行動に出た。

チームの協力を得て、“公開人探し”に乗り出したのだ。

(写真提供=済州ユナイテッドFC)〈人を探しています〉と書かれたボードを持つカン・ユンソン

カン・ユンソンは、まるで初恋の人を探すかのような“プロポーズ”イメージまで用意している。今後、家族ぐるみのファンを招待し、U-23選手権当時に着用していた代表ユニホームなどをプレゼントするなど、さまざまな企画を行う予定だという。

「もしかして、あなたがそのファンですか?遅くなりましたが、今からでもあなたの愛に応えたいです。済州ユナイテッドの電話かSNSで教えてください」

自身を愛してくれるファンに恩返しすべく奔走するカン・ユンソン。当時のファンと再会することはできるだろうか。

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