韓国人メジャーリーガーたちが困惑するのも当然だろう。
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新型コロナウイルス感染症の拡大によって練習試合と春季キャンプがすべて中断を余儀なくされ、シーズン開幕も最低2週間以上延期することになったからだ。
3月13日(日本時間)、メジャーリーグ事務局は「練習試合を中止し、シーズン開幕を最低2週間延期する」と発表した。
新型コロナによって、メジャー以外にNBA(米国プロバスケ)、NHL(北米プロアイスホッケー)、MLS(米国プロサッカー)ら4大スポーツがすべて中断となった。
米国男子ツアーは無観客での開催となり、米国女子ツアーは3大会の延期が決まった。米国のスポーツ界も、新型コロナを受け赤信号が点滅している。
米国各地で新シーズンの準備を進めていた韓国人メジャーリーガーたちも、新型コロナの脅威を避けられなかった。
ダルビッシュ有の元同僚であるテキサス・レンジャーズのチュ・シンス(37)は、当分の間アリゾナに残る予定だ。
来る3月24日にはセントルイス・カージナルスとの練習試合が予定されていたが、無期限の延期となった。
そのため、テキサスに戻るよりもアリゾナに滞在する方が良いと判断し、サプライズでトレーニングを続ける予定だという。
トロント・ブルージェイズで新たな出発を切ったリュ・ヒョンジン(32)は、フロリダでコンディション管理を行う。
メジャー事務局は「練習試合は中止となったが、各球団の選手たちは通常通りトレーニング施設を利用できる」と公示した。
現在、リュ・ヒョンジンはダニーデンでチームメイトとトレーニングを行っている。
開幕戦での先発登板がほぼ確実なだけに、事務局の決定によって自身のルーティンを調整せざるを得ず、苦難を強いられている。
タンパベイ・レイズのチェ・ジマン(28)もフロリダでトレーニングを行う。
タンパベイへ戻る可能性もあるが、新型コロナ拡大の推移を見守り、球団の決定に従い今後の動きを決める予定だ。
問題はキム・グァンヒョン(31)だ。
セントルイス・カージナルスでメジャーデビューを飾る準備をしていたキム・グァンヒョンは、慣れない新天地でスケジュールの全面変更という難局を迎えている。
カージナルスはジュピターでトレーニングを続ける予定だが、まもなく新たな練習日程を組むとしている。
オーバーワークの懸念があったキム・グァンヒョンは、息を整えシーズンを準備できる余裕が生まれた。
しかし、新たな環境で1人困難と立ち向かわなければならない点が、キム・グァンヒョンにとって残念だろう。
新型コロナによって開幕延期を強いられたメジャーリーグ。早く事態が収束し、韓国人メジャーリーガーの活躍が見られるようになることを願うばかりだ。
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