「取材時は最低2m空けて」韓国プロ野球にも広がる“社会的な距離置き”キャンペーンの余波

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韓国全土に広がる“社会的な距離置き”キャンペーン。社会共同体の一員であるプロ野球も例外ではない。

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韓国野球委員会(KBO)は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受け、ファンと選手の物理的接触を極力避ける旨を各球団に提案した。選手との対面での接触、サインや写真撮影、プレゼントなどの制限を勧告したのだ。

各球団はチームの状況に合わせ、選手たちの移動経路を単純化し、ファンとの接触を最小限にしている。入口を統一化し、選手と関係者、そして取材陣を除いては入場を制限している。

いくつかの球団では予期せぬ飛沫感染予防のため、コーチングスタッフがマスクを着用している。着用しない場合には、2mの距離を開けることを念頭に置いて指導を行っている。不測の事態で選手が新型コロナに感染してしまうことを防ぐためだ。

3月10日、春季キャンプを終えたキウムの選手が仁川国際空港で消毒を受けている

とはいえ、忠清南道で起きたようなダンス教室での集団感染と違い、野球は屋外で行われる運動だ。身体接触がそれほど多くないという競技の特性を考慮すれば、プレート中の飛沫感染や呼吸器を通じての感染の可能性は高くないとみられる。

KBOは延期となったシーズン開幕まで、各球団を取材するメディアに対しガイドラインを設けた。取材陣が球場に出入りする際にマスク着用義務を設け、仮に未着用の場合は出入りを制限する。体温の測定も義務化し、発熱時には出入りを禁止する。

選手へのインタビューは、球団が指定する場所でのみ可能となる。インタビュー時にもマスクを必ず着用し、最低でも2m以上の安全な距離を維持しなければならない。写真や映像の撮影も、指定場所以外で行ってはならない。

しかし、社会的な距離を置くことは情緒的な距離を置くことではない。

各球団はファンとの距離を狭めるべく、公式映像配信チャンネルやSNSを通じ、さまざまなコンテンツを提供する予定だ。KBOと10球団は声を一つにし、「新型コロナの拡散が鎮静化すれば、ファンの皆様のもとに駆け付ける。より誠実にファンサービスに臨む」と約束した。

一方、LGツインズとキウム・ヒーローズは入場を制限する。

LGチャンピオンズパークで唯一合宿トレーニングを行っているLGは、非公開の姿勢を貫いている。

キウムは3月15日まで2軍ホーム球場の高陽国家代表訓練場でトレーニングを行っているが、狭い環境であることから入場制限を行っている。以降、高尺ドームでのトレーニング時には取材陣に様子を公開するという。

新型コロナの感染拡大を防ぐべく、KBOや各球団はあらゆる防止策を立てているようだ。

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