日本のサッカー専門誌『サッカーダイジェスト』は3月8日、新型コロナウイルス事態による東南アジア各国リーグの状況を分析し、パク監督が他の韓国発ベトナム着入国者とは違って、14日間の自宅隔離措置を受けず、議論となっていると指摘したのだ。
同メディアは、パク監督がベトナムサッカーの“父”という地位のため、一種の恩恵を受けているという見出しで記事を書いた。
事実関係が異なる報道だ。
前述した通り、パク監督は自宅隔離を実施した。しかもパク監督が入国したときまで、ベトナムは韓国発の入国者に対してそれほど強力な対応もしていなかった。
今はベトナムが韓国人のノービザ入国の許可を禁止し、必要な場合は入国者を施設に隔離するなど、感染を憂慮して徹底的に統制しているが、当時はそうではなかった。
ベトナムのプロサッカーリーグであるVリーグは3月6日に開幕した。ちょうどパク監督の隔離解除時期と合致している。Vリーグは新型コロナウイルスの影響によって無観客試合を実施している。パク監督はシーズン序盤から選手の体の調子を綿密に確認できる見通しだ。
ワールドカップ・アジア2次予選がいつ再開されるかわからない状況だが、パク監督は自分の業務に集中するという構想だ。
パク監督の代理人であるDJマネジメントのイ・ドンジュン代表は「ワールドカップ予選が見送られ、確実な日付が出たわけではないが、パク監督はまず選手の体調を確認し、チーム編成の構想などに入った。予想しなかった新型コロナウイルス事態によって少し遅れたが、落ち着いて準備する計画だ」と明らかにした。
ベトナムは予選5試合を終えた現在、3勝2分(勝ち点11)でグループ1位にある。2位のマレーシア(勝ち点9)を2点リードしている。ベトナムサッカー史上初となる最終予選進出が可能な状況だけに、パク監督は新しい目標を準備している。