韓国フィギュア界に、また新たな朗報が入った。
女子シングルの有望株、イム・ウンス(15)がキム・ヨナ以来となる国際スケート連盟(ISU)グランプリシリーズでメダルを獲得した。イム・ウンスは去る11月18日、ロシア・モスクワで行われた2018-19グランプリシリーズ第5戦・女子フリーで、技術点(TES)65.57点、芸術点(PCS)62.34点の計127.91点を記録した。前日のショートプログラムで57.76点だったイム・ウンスは合計185.67点とし、平昌五輪金メダリストのアリーナ・ザキトワ(225.95点)、ソフィア・サモドゥロワ(198.01点)に続く3位となった。
韓国女子選手がグランプリシリーズでメダルを獲得したのは、2009年のキム・ヨナ以来、9年ぶりのことだ。
同日イム・ウンスはフリープログラム「シカゴ」に合わせて、自分の演技をきっちりと演じ切った。演技中盤のコンビネーションジャンプが上手くいかず、3回転ルッツに終わったが、その後のダブルアクセル時にダブルトゥループとダブルループを加えて修正を図った。
韓国フィギュアは先月、男子シングルのチャ・ジュンファンがチャレンジャーシリーズで2大会連続の銅メダルを獲得したことに続き、今回はイム・ウンスと、新たな復興期を迎えている。
(関連記事:羽生結弦に約4点差まで迫る。韓国フィギュアの看板チャ・ジュンファンが2大会連続銀メダル)
イム・ウンスと同い年であるキム・イェリムも、キム・ヨナ以来となるISUジュニアグランプリファイナルに進出している。
イム・ウンスはキム・イェリム、ユ・ヨンとともに韓国女子フィギュアの未来を担う“トロイカ”の筆頭だ。スタイルと表現力が良く、芸術性にも優れていることからキム・ヨナに最も似ているという評価も受ける。去る11月11日に広島で行われたグランプリ第4戦では、今回のロシア大会よりも高い196.31点を記録したが、6位にとどまっていた。
イム・ウンスの銅メダルは今季、日本とロシア以外の選手で初めて獲得した女子シングルのメダルという点でも意味がある。第5戦まで女子シングル入賞者15人のうち、ロシア選手が8人、日本選手が6人だった。残りの1人が韓国のイム・ウンスとなった。
前へ
次へ