“天才ゴルフ少女”と呼ばれ、最年少で世界ランキング1位に上がったリディア・コ(22)が再起を誓った。良かったときのスイングを取り戻し、再び世界を制する覚悟を述べた。
リディア・コはハナキャピタルとスポンサー契約を交わし、ハナ金融グループのゴルフチームに合流した。最近では韓国でプロフィール写真を撮影した際に今年の目標と近況を明かし、注目を集めた。
期待を集めた点は、スイングの矯正を通じて自信を取り戻しつつあることだ。
去る2018年4月の米国女子ツアー「メディヒール選手権」で優勝して以降、リディア・コは2年近く無冠の状態が続いている。世界ランキング1位の座を降りてからスランプに陥ったとの声もあるが、一角ではバーンアウト症候群の可能性も言及された。
若くして世界最高峰にたどり着くも計り知れないプレッシャーに苛まれたことで順位が下落し、緊張が解けたことでリズム感を失ってしまったとの解釈だ。
米国女子ツアー通算勝利数は15勝にとどまっているリディア・コ。今年出場した2つの大会では目立った成績を残せなかった。「昨年8月から新しいコーチと共に練習を行っている。以前のコーチもとても良かったが、状況が合わずともにすることができなくなった。新コーチは周りの選手から紹介された。アマチュア時代のようなスイングを取り戻すべく努力中だ」とリディア・コは話す。
リディア・コは続けて「以前のスイングの映像を観ながら、安定したスイングをできるように練習に励んでいる。今のスイングは昔と変わっているので、2つの要素が組み合わさることで難しさもある。それでも、必死に当時の感覚を取り戻せるように努めている」と話した。
手首の動きを最小化させ、一貫した方向性を追求するという構想だ。「手ではなく、ボディのターンで一貫性を高めることが最大の目標」と本人も話す。
全盛期のリディア・コは、人並外れたボール・ストライキング能力で注目を集めた。細身の体型ながら、インパクトの瞬間に力を伝達させる能力に優れていた。
しかし、スイングが崩れ始め正確さや方向性をすべて見失ってから、最悪の状況に陥った。
「グリーン的中率やドライバー正確度を高めることが目標。過去2年間大会を戦って、この2つを改善できれば良い成績を出せるというのを知った」とリディア・コは語った。手ではなく身体でスイングするというのも、リディア・コの目標と通ずるものがある。
彼女は「何勝するかを目標にするのも良いが、私がいくら頑張っても他の選手ももっと優れた成績を出せるスポーツだ。だから、何かを改善するために集中することが、より多くのバーディーの機会を得られる方法だと考えた。グリーン周辺でパーセーブを多くすることも重要だけど、それでは疲れるだけ。最大限、ピンの近くに寄せられるパターンを編み出すことが余程効率的だ」と強調した。
来月には米国女子ツアーが再開する。そこでリディア・コが再び復活した姿を観られるかどうか、今から注目が集まる。
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