ファン・ウィジョはもともとシュートまでのスピードが早く、決定力もあった。守備ラインを抜け出す動きも一品である。スピード、積極性も備えている。唯一の弱点として指摘されていた、決定的な場面での得点力もJリーグ進出後、大きく改善された。今では“ワンショット・ワンキル”のストライカーに成長した。
ファン・ウィジョの師であるキム・ハクボム監督は「もともと長所が多い選手だ。あとは自信だけが必要だったが、アジア大会を通じて確実に上昇してきた。選手は一瞬のうちに大きくなる。ゴールゲッターは、ゴールとともに成長するので、しばらく良いプレーが続くだろう」と話した。
最近の活躍を通じてファン・ウィジョは、韓国代表の主要ワントップの地位を確実にした。オーストラリア戦で途中出場したソク・ヒョンジュンのプレーは今回も微妙だった。ファン・ウィジョが強豪相手に得点を重ねる一方で、競争相手は沈黙が続いている。ベント監督としては大きな悩みをすることなく、ファン・ウィジョを先発起用できる状況だ。
ファン・ウィジョはオーストラリア戦前半ロスタイム、担架で運ばれるシーンがあった。オーストラリアのディフェンダーと空中で競り合うなかで、右すねがぶつかり、着地後に痛みを訴えた。幸いなことに大きな怪我ではない。試合後ファン・ウィジョは「重傷ではない。プレーすることもできたが、休んだほうが良いと判断した」と語った。11月20日のウズベキスタンとの試合にも出場可能だ。