不祥事が多発するKリーガーの“SNS活動”…それでもクラブが奨励する理由

2020年03月03日 サッカー #Kリーグ
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「うまく使えば薬、悪く使えば毒」

SNSやYouTubeといったプラットフォームを通じてファンとコミュニケーションをとるKリーガーを眺めるクラブの心は、大同小異だ。

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一般人だけでなく、有名人もSNSや動画ポータルサイトを通じた“自己PR”、あるいは“ファンサービス”を行うことが当たり前となり、多くのKリーガーもオンライン上で個人的な活動をしている。

しかし残念ながら、マンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン元監督が残した「SNSは人生の無駄」という発言を立証するかのように、オンライン上でのKリーガーの発言と行動も議論の対象になっている。

今年に入っても、SNSを通じて浮上した事件がKリーグ界を騒々しくさせた。

SNSやYouTubeで起きたKリーガーの不祥事

例えば、水原三星のGKキム・ダソルはインスタグラムに妻の手紙を公開したのだが、コーチを非難する内容がそのまま露出し、ファンとクラブ関係者の双方が当惑した。

キム・ダソルが謝罪し、そのコーチも「単純なハプニング」と表現して一段落したが、新シーズンの冬季合宿を控えてチームの雰囲気に悪影響を及ぼしたことは間違いない。

(写真提供=水原三星)キム・ダソル

同じく水原三星のチェ・ソングンも去る2月2日、インスタグラムに「チョウセンジン、幸せになろう」というフレーズを残し、非難が集中したことがある。朝鮮人の日本語読みで、韓国では韓国人蔑視の言葉とされている。

ただでさえ日韓関係が複雑な情勢のなか、表現の意味を振り返えらない軽率な発言だという指摘が絶えなかった。

韓国代表DFであり、全北現代のイ・ヨンは2月21日、自身のYouTubeチャンネル『ヨン姉さん』で高級自動車に乗る姿を公開。たがソウルオリンピック大路の制限速度80キロを超え、127キロで走行して強い非難を受けた。

最終的には1週間が過ぎた2月28日、「模範的な行動を見せることができなかった」と謝罪文を掲載し、その映像を非公開にした。

KリーグクラブがSNS活動を奨励する理由

過去にはクラブがブランディングをしたり、選手たちを活用した各種広報・マーケティングを広げたりするチャンネルがほとんどだったが、今ではチャンネルがあまりに多様化した。

その中心にあるのは、拡散速度と波及力が想像以上にふくらむSNSやYouTubeなどだ。Kリーグクラブも、それぞれの選手のSNS活動を奨励したことがある。

(画像提供=韓国プロサッカー連盟)以前、韓国プロサッカー連盟が選手を対象に行ったSNS関連の内容

1年間、決められた予算を使って戦略的なアプローチをしなければなら既存の広報・マーケティングチャネルとは異なり、SNSやYouTubeはクラブのコストがかからず、より柔軟にファンとの交流が可能だ。

しかし最近は、新人はもちろん、ベテラン選手もSNSやYouTubeを使用して論議に巻き込まれ、むしろクラブは苦手意識を持つようになっている。

とあるクラブの関係者は、「SNSやYouTubeは選手という商品、クラブのブランドを効果的に見せる側面を持つ。選手にやるなとはいえない。どの産業でも広報・マーケティングのトレンド自体が日常的であることで、ファンもそんな姿に喜びを感じる」とし、「選手やコーチ陣は、いくつかのコンテンツに関して問題意識を持たずに公開させる余地がある。クラブがオンライン活動を奨励しながら、責任を持って管理する必要がある」と強調した。

実際Kリーグの一部のクラブは、冬季トレーニング選手団を対象に「SNSの使用に関するガイドライン」の教育を行った。

また別のクラブ関係者は、「選手たちがプロの一言、行動の一つひとつがどれだけ大衆に影響を与えるのか、最近の事例を通してしっかりと認識した場合、SNSやYouTubeの使用は良い点のほうが多い」と話した。

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