韓国でも海外旅行客が毎年急増している中、2020年に旧正月連休(1月24日~1月27日)の旅行を計画している消費者たちは、どんな旅行先を選択したのだろうか。
韓国の大手旅行代理店であるハナ・ツアーやモドゥ・ツアーによると、今年の旧正月連休期間の海外旅行の予約率でトップになったのは東南アジアだ。
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東南アジア路線の割合は70%前後だという。連休中に海外旅行を計画している韓国国民10人のうち、7人は東南アジアに向かうという意味だ。
今年は特に連休が短いため、東南アジアに向かう予約の割合が急増しているらしい。
ハナ・ツアーの場合、2019年7月の全体海外旅行商品の40.1%だった東南アジアの割合が、先には63.5%にまで増加したという。
モドゥ・ツアーも昨年9月から12月まで台湾(7.1%)、ベトナム(22.3%)、フィリピン(23.1%)、マレーシア(20.9%)など、東南アジアの旅行商品の需要が前年に比べて高い成長振り幅を見せているという。
例年より特に短い連休期間のため、中距離移動の旅行先の人気が高まっている上、従来の人気旅行先だった日本や香港へ向かう人が減る反射効果も加わり、東南アジアの予約率がさらに高まったという分析だ。
アジア最大のオンライン旅行会社トリップドットコムが、旧正月連休が含まれた2020年上半期の航空券とホテルの予約の現況を分析した結果、航空券はバンコクが最も高い予約率を記録しており、ダナン、台北、バリがその後に続いた。
ホテルもバンコクが予約率1位を記録した。
バンコクが韓国人旅行客たちに根強い人気を得ている理由は物価が安く、グルメ、観光、休養など1カ所ですべて楽しめるためだと分析された。
さまざまな食べ物が並び、王宮や独創的な建築物など異色かつ華やかな見どころが多いことから、旅行者の五感を楽しませるわけだ。
水上市場ツアー、クッキングクラスなどのアクティビティを通じて、タイ現地の文化を身近に体験できることも大きい。ソウルと首都圏だけでなく、慶尚道(キョンサンド)、全羅道(チョンラド)など地方空港からも行きやすいという点も人気要因の一つだ。
隠れた宝石のような旅先ベトナム
ハナ・ツアーとモドゥ・ツアーの両方で、人気上昇中なのがベトナムだ。モドゥ・ツアーの場合、東南アジア旅行商品の募客数を基準とした時、ベトナムの占有率が40%に達する。 ハナ・ツアーもベトナムの割合が24%と高い。
旅行検索エンジンで常に人気旅行先として上位を占めていた日本は、2020年上半期予約順位の上位圏から姿を消した反面、グアム、セブ島、バリ島などがその代わりとなった。
特にグアムは冬の平均気温が摂氏25~27度ほどと暖かいために、素潜りやスキューバダイビングなどマリンスポーツを楽しむのが最近の傾向だ。
多様な文化が共存するだけに、飲食文化も発達している。
パーティーが各地で開かれ、ショッピング、グルメ、マッサージも楽しめる旅行スポットがグアムだ。旅行の好みは違っても、各自の性向に合わせてアクティビティができるため、家族旅行にも適している。
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