サムスンの“折りたたみスマホ”は来年上半期に発売「発売国は限定される」

2018年11月12日 社会 #サムスン
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サムスン電子が一部仕様を公開した理由は、全世界の開発者にフォルダブルフォンの形を知らせて、より多くのアプリやサービスを準備できるようにするためだ。

コ社長は「今回SDCでディスプレイを公開したのは、サムスン電子がフォルダブルフォンを商用化レベルまで作ったことを知らせる意図」とし、「たたんだり開いたりしたときに線が見えないようにするなど、さまざまな障害物が克服された。今ではユーザーインターフェースを具体的に実装することだけが課題だ」と話した。

サムスン電子はフォルダブルフォンの世界初リリースというタイトルは奪われたが、先にフォルダブルフォンを披露した中国のスタートアップROYOLEの「FlexPai」と比較しても違いがあると強調した。

コ社長は「人々が実際に使いながら“なんだこれは”と使わなくなる製品でも構わなければ、もっと早くフォルダブルフォンを出していただろう」とし、「私たちは最適なユーザー体験を追求し、テクノロジーのリーダーシップを備えるため、ディスプレイ、バッテリー、軽量化などについても悩んだ」と述べた。特にUX改善のために2週間前からGoogleサンダー・ピチャイCEOと会い、フォルダブルフォンUXのためのタスクフォース(特別チーム)を構成して、開発者に試作品を配布した。

特にフォルダブルフォンは5Gとともに、スマートフォン市場全体の需要促進と停滞した市場に活気をもたらすとの期待を集めている。サムスン電子は数年間、スマートフォン出荷台数世界1位を守っているが、最近Appleと中国企業の攻勢に押され、毎年出荷量が減っているのが実情だ。

サムスン電子は、フォルダブル技術以降についても考えている。コ社長は「フォルダブルフォンが既存のスマートフォン・フォームファクターを完全に置き換えるとは思わない」とし、「Rollable(丸めることができる)、Stretchable(伸縮させることができる)製品も関連技術の波及効果が大きいため、研究している」と伝えた。

それとともに「5G商用化のスケジュールは、1年半前に初めて事業者と話したときより9カ月以上繰り上げられた。AI、IoT、AR(仮想現実)、ゲームなどの技術革新が具体化されるものであり、これはサムスン電子の大きなチャンス」と述べた。

一方、製品名はまだ決めていないが、海外メディアなどの業界では「Galaxy F」が有力と見ている。またサムスン電子は来年Galaxyの10周年を迎えるだけに、フォルダブルフォンのほか「Galaxy S10」を来年上半期中にリリースする予定だ。

(関連記事:30年で売上82.6倍、営業利益373.6倍。サムスン電子が11月1日に半導体事業30周年を迎える

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