これからは韓国で女性芸能人の写真付きのアルコール瓶類を見ることができなくなる見通しだ。
韓国の保健福祉部は11月4日、「飲酒が美化されないように酒瓶など酒類容器に芸能人の写真を使用しないようにする方向で、関連規定を改善する案をまとめることにした」と明らかにした。
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現在、国民健康増進法施行令第10条で酒類広告の基準を定めているが、福祉部は関連基準を見直し、焼酎瓶などに芸能人写真を付着しないようにする方策を検討することにした。
韓国は飲酒弊害が深刻だが、政府の節酒政策は禁煙政策と比べて相対的に消極的という指摘が多い。
タバコとお酒はすべて1級発ガン性物質で、国民の健康を脅かすガン、高血圧など各種疾病を誘発すると見られているにもかかわらず、酒とタバコでは取り扱いに差が大きいのが事実だ。
タバコの箱には喫煙警告としてガン患者の写真を貼るなど、禁煙政策はますます強化されている。
しかし、焼酎瓶には女性芸能人など有名人の写真が貼られているのが現実だ。現在、経済協力開発機構(OECD)加盟国の中で、酒瓶に芸能人の写真を貼って販売しているケースは、韓国しかないという。
また、2019年基準の国家禁煙事業は約1388億ウォン(約138億円)の予算を編成して執行しているが、飲酒の弊害予防管理事業予算は約13億ウォン(約1億3000万円)に過ぎないほど、非常に不足している。
そのうえ、タバコの場合は禁煙事業を担当する政府省庁があるが、飲酒は飲酒弊害予防のための担当部署さえない状況だ。
国会保健福祉委員会のナム・インスン議員はこれに対し、「実際に芸能人のような有名人は子供と青少年に大きな影響を与え、消費を助長しかねないため、少なくとも酒瓶の容器に芸能人を起用した広報をしてはならないと思う」と主張した。
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