人気作家なら月500万ウォンは稼げる韓国ウェブ漫画のお金の話

2019年06月30日 社会 #漫画
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2つ目は「単行本の印税」。日本と同じく作品がある程度人気を得れば単行本化され、原稿料の次にもっとも多い収入源になる。ちなみに連載が完結すればサイト内で作品が有料に転換することもあり、その収益の一部も作家に還元される。

そして3つ目は「間接広告収入」だ。

多くの作家たちが作品の中に特定ブランドの商品を登場させたり、企業広報用のウェブトゥーンを描いたりして収入を得ている。NAVERは50%以上の広告収益を作家に配分しているらしく、間接広告収入だけで1ヶ月間7800万ウォンに及ぶ収入を得る作家もいるそうだ。

そして4つ目はドラマ・映画・アニメ・ミュージカル化や、グッズ制作など「2次創作物による収入」。つまり著作権収入だ。

近年、韓国ではドラマ『ミセン』『チーズ・イン・ザ・トラップ』、映画『インサイダーズ』『神と共に』など、ウェブトゥーンの実写化成功例が増えつつある。中では国内だけでなく海外へ版権を輸出する作品も。著作権収入が原稿料をはるかに上回れば、ようやく“成功した”と言えるのではないだろうか。

今や「10代がなりたい職業ランキング」の上位にランクするほど人気のウェブトゥーン作家だが、印税や著作権収入を荒稼ぎできるのはほんの一握り。今後、現実にめげずに才能ある新人作家が次々と現れればいいのだが、はたして…。

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