韓進グループの趙亮鎬(チョ・ヤンホ)会長が死去したことで、彼の長女で元大韓航空副社長の“ナッツ姫”ことチョ・ヒョナ(45)と、彼の妻で一宇財団理事長のイ・ミョンヒ(70)による密輸事件の裁判が延期を避けられなくなった。
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仁川地裁によると、今年2月に関税法違反の疑いで在宅起訴されたチョ・ヒョナとイ理事長の裁判は、4月16日午後4時30分に仁川地方裁判所316号法廷で開かれる予定だった。
当初この裁判は、3月21日午前10時30分に同じ法廷で開かれる予定だったが、今年2月に担当判事が裁判所定期人事で変更されたため、一度延期されていた。
チョ・ヤンホ会長が4月8日の夜12時12分頃、米ロサンゼルス病院で肺疾患によって亡くなったことにより、チョ・ヒョナとイ理事長の裁判は、再び延期されるものと思われる。
仁川地方裁判所の関係者は、「まだ被告人側から期日変更申請書が受け付けられていない」としながらも、「弁護人を通じて期日変更申請書が受理されると、裁判の延期は避けられないようだ」と話した。
チョ・ヒョナと航空従業員たちは2012年1月から昨年5月まで、海外のインターネットショッピングモールで購入した衣類やバッグなど時価8900万ウォン(約890万円)相当の物品を、205回に渡って大韓航空の旅客機で密輸入した疑いで在宅起訴された。
イ理事長も2013年5月から2018年3月まで、大韓航空の海外支社を通じて陶器、装飾用品、果物など3700万ウォン(約370円)相当の物品を旅客機で密輸入したと調査された。
また、2014年1~7月に海外で自分が購入した3500万ウォン(約350万円)相当のソファや棚などを、まるで大韓航空が輸入したかのように税関当局に申告した疑いも受けた。
チョ・ヒョナ母娘と同じ容疑で税関当局に起訴され、起訴意見で送致された“水かけ姫”ことチョ・ヒョンミン(36)元大韓航空専務は、嫌疑なしで不起訴処分を受けている。
チョ・ヒョナ母娘は、韓国の5大法律事務所とされる法務法人クァンジャンと弁護人選任契約を結び、裁判に備えていることが確認された。
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