理想と現実は違うようだ。
今年上半期の新卒採用で韓国の就活生たちが最も多く志願する企業は、CJ第一製糖だった。しかし最も入社したい企業1位は、サムスン電子となった。
就職サイト「ジョブコリア」は2月20日、現在就職活動中の4年制大学卒業者と卒業見込者1161人を対象に、今年上半期の新卒採用に志願する企業について調査した結果を発表した。
それによると、CJ第一製糖が15.6%で最も高かった。サムスン電子(11.4%)とKT(10.0%)がその後に続き、SKハイニックス(9.7%)、LG電子(9.5%)、韓国電力公社(8.8%)、現代自動車(8.5%)となった。
性別で多少の違いも出た。男性の場合、昨年の半導体の好況を受けて過去最高益を上げたサムスン電子とSKハイニックスがそれぞれ13.9%で最も多く、CJ第一製糖は12.9%の3位だった。一方の女性はCJ第一製糖が17.8%で最も多く、ロッテショッピング(10.7%)、国民銀行(10.5%)が後に続いた。
専攻別に見ると、理工系専攻者のなかではサムスン電子(17.7%)とSKハイニックス(17.1%)が最も人気が高かった。人文、経商、社会科学系はCJ第一製糖との回答がそれぞれ全体の16.6%、19.5%、20.0%で最も多かった。就活生たちはこれら大手企業を選んだ理由として、「整った福祉制度」を挙げた。
しかし他の調査で最も入社したい企業1位は、サムスン電子となった。
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求人マッチングプラットフォーム「サラムイン」は2月20日、求職者1040人を対象に「上半期に入社したい企業」についてアンケート調査を行った結果を発表。それによると、サムスン電子が14.9%の支持を受けてトップとなった。
2位はカカオ(12.2%)、3位は韓国電力公社(6.2%)となり、以下、現代自動車(5.6%)、ネイバー(5.5%)、LG電子(4.2%)、SKハイニックス(4.0%)、CJ第一製糖(3.1%)、セルトリオン(2.5%)、LG化学(2.4%)がトップ10に名を連ねた。
これらの企業を選んだ理由は「高い年俸」という回答が27.2%で最も多く、「社内福祉」(17.3%)と「会社のビジョンと成長の可能性」(10.0%)、「定年保障などの安定性」(8.5%)などが挙げられた。
入社したい企業と、実際に就職を準備している企業は“別”という結果になった今回の調査結果。やはり理想と現実は違うようだ。
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