“n番の部屋”事件で懲役40年を宣告されたチョ・ジュビン、量刑が重すぎると主張「公平性ない」

2021年01月27日 社会 #n番の部屋事件
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未成年者を含む女性を脅迫し、わいせつな動画を制作・流布した容疑を受け、1審で懲役40年を宣告された“博士の部屋”運営者チョ・ジュビン(25)側が、量刑が重すぎると訴えた。

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チョ・ジュビン側の弁護人は1月26日、ソウル高裁・刑事9部(ハン・ギュヒョン、クォン・スンヨル、ソン・ミンギョン部長判事)の審理で開かれた初公判で、「懲役40年の刑は殺人や他の強力犯罪と比べても量刑が過度に重く、公平性を失った」とし、「控訴審で再び見てほしい」と要請した。

弁護人は「原審判決文に、被告人に有利な量刑の条件が記載されているにもかかわらず、そのような条件が考慮されなかった」とし、「有期懲役の最大上限は45年だが、別件で起訴された事件がまだ1審進行中であることを照らしてみると、事実上、上限の刑が宣告されたようなもの」と主張した。

チョ・ジュビン

また1審で有罪と認定された犯罪団体組織容疑を否認し、一部無罪を主張したりもした。

一方、検察は「“博士の部屋”という組織は、大韓民国の歴史上、空前絶後の犯罪組織」とし、「長期間、受刑生活を経て釈放されても矯正される可能性が希薄だ」と指摘した。検察は1審でチョ・ジュビンに無期懲役を求刑した。

“n番の部屋”事件とは

チョ・ジュビンは2019年5月から2020年2月まで、女性を脅迫してわいせつな映像や画像を撮影し、それをメッセンジャーアプリ「テレグラム」の“博士の部屋”で販売・流布した容疑で、2020年4月に拘束起訴された。

“博士の部屋”を運営していたチョ・ジュビンは、アルバイトなどと称して女性を募集し、応募時点で個人情報や顔が映ったわいせつな画像を受け取り、それを口実に脅し、さらに過激な映像を撮影させたとされる。

そんな映像を数十万人の会員がSNSで共有していたということで、韓国を震撼させた。通称“n番の部屋”事件だ。チョ・ジュビンの“博士の部屋”のように、さまざまな“部屋”があったとされる。

チョ・ジュビンはわいせつ動画の制作・流布の容疑だけでなく、そのための犯罪団体を組織した容疑でも起訴されており、1審で有罪を宣告された。犯罪収益を隠した容疑は、まだ1審が進行中で、2月4日に宣告を控えている。

チョ・ジュビンの次の公判は3月9日に開かれる。

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