朴槿恵前大統領の罷免につながった贈収賄スキャンダルと関連し、裁判を受けていたサムスン電子イ・ジェヨン(李在鎔)副会長が差し戻し控訴審で実刑を宣告された。
それを受けてサムスン電子の株価は一時4%も下落した。
ソウル高裁・刑事1部(チョン・ジュニョン、ソン・ヨンスン、カン・サンウク部長判事)は1月18日、賄賂供与などの疑いで起訴されたイ副会長に、懲役2年6カ月を宣告した。非拘束状態で裁判を受けたイ副会長はこの日、令状が発行されて法廷で拘束された。
裁判所は、イ副会長が朴槿恵前大統領とチェ・ソウォン(改名前チェ・スンシル=崔順実)氏側に、サムスングループ経営権継承などを手伝ってくれという請託とともに、会社資金から86億8000万ウォン(約8億6800万円)を渡した容疑を有罪と判断した。
これは2019年10月の最高裁判所・全員合議体の破棄差し戻し判決の趣旨に沿ったものだ。
特に裁判所は、サムスン順法監視委員会の活動について「実効性の基準を満たしたと見るのは難しい」とし、「この事件で量刑条件に参酌することは適切ではないという結論に至った」と説明した。
なお朴槿恵前大統領は懲役20年の実刑判決が確定している。
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