新型コロナウイルスの“第3波”で新規感染者が増加する韓国で、クリスマスと年末年始に特別対策がとられることが決まった。
韓国のチョン・セギュン(丁世均)国務総理は12月22日午前、政府ソウル庁舎で主宰した新型コロナ対応の中央災難安全対策本部会議で、「生活のなかの感染を遮断するために年末年始に防疫強化の特別対策を実施する」とした。
そして「年末年始に人が殺到するスキー場などのウィンタースポーツ施設と、主要な観光地を果敢に閉鎖する」と明らかにした。
今回の特別防疫対策は、12月24日から来年1月3日まで適用される。また全国に一括して適用し、地方自治体別で基準を緩和できないようにする。
チョン国務総理は「昨日、約11万件に達する記録的な検査が行われたが、新規感染者数は800人台(12月21日869人)で、ここからの減少を期待している。1年間のコロナとの苦しい戦いも、今回のピークを超えれば大詰めに入る」と言いながらも、「クリスマスと新年の連休がコロナの導火線になってはならない」と強調した。
防疫対策「社会的距離確保」を最終段階である第3段階に引き上げるかどうかについては、「政府は形式的な段階調整よりも、生活のなかの感染拡大を実質的に遮断する」とし、「第3段階より強化された防疫措置を通じて、第3波の勢いを確実に止めたい」と語った。
チョン国務総理は、「防疫対策は国民の参加が裏付けされなければ砂上の楼閣」とし、「今回の対策で政府が国民にお願いするメッセージは明確だ。クリスマスと年末年始にすべての旅行や集まりを取り消し、家にとどまっていただくことを切に要請する」と述べた。
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