韓国の「詐欺王」が獄中でも100億円の詐欺を働き、懲役10年追加…その“危険な手口”とは?

2020年10月21日 社会
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韓国の“詐欺王”と呼ばれるチュ・スドが、獄中でも詐欺を働いて懲役10年を追加された。

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2兆ウォン(約2000億円)台のマルチ商法詐欺で刑務所に服役中のチュ・スド元JUグループ会長が獄中でも詐欺を働き、衝撃を与えている。

10月20日、韓国最高裁3部(ノ・テアク最高裁判事)は、特定経済犯罪加重処罰などに関する法律違反(詐欺)などの容疑で起訴されたチュ・スドの上告審で、懲役10年と追徴金444億ウォン(約44億4000万円)を宣告した原審を確定した。

韓国における“過去最大の詐欺”とされた2兆ウォン台のマルチ商法詐欺を行ったチュ・スドは、2007年10月に最高裁で懲役12年を宣告され、ソウル拘置所で収監中だ。しかし彼は獄中でも詐欺を繰り広げ、懲役10年を追加された。

獄中でも100億円を騙し取る?

収監中のチュ・スドは、側近を利用しながら2013年から1年間、マルチ商法会社「ヒューマンリビング」を運営し、被害者1329人から投資金名目などで1137億ウォン(約113億7000万円)を騙し取った容疑で裁判を受けた。

チュ・スドはヒューマンリビングから横領した会社の資金11億ウォン(約1億1000万円)と、実体のない架空の物品代金31億ウォン(約3億1000万円)を獄中で借名会社に送金したりもした。

一審でチュ・スドの容疑がほとんど認められ、懲役6年が宣告された。二審では、一審で有罪と認められた監査法違反の容疑が無罪と宣告されたが、15億ウォン(約1億5000万円)相当の詐欺で騙し取った金額が追加で認められ、量刑がさらに4年増えた。

チュ・スドは、詐欺で得た規模が明確でなく、犯罪収益額基準で処罰基準を変えた特定経済犯罪加重処罰などに関する法律を適用することができないとし、上告した。しかし最高裁は、原審が審理しなかった内容は上告理由にならないと棄却した。

獄中詐欺によって懲役10年が追加されたチュ・スド。韓国の“詐欺王”には当然ながら、多くの批判の声が上がっている。

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