韓国、事実上の“封鎖”も目前?新規感染者の急増で防疫措置がまた1歩、強化される

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新型コロナの新規感染者が急増している韓国で、8月30日から1週間、防疫措置が強化される。

韓国政府は去る8月16日から首都圏を対象に、防疫対策「社会的距離確保」を第2段階に引き上げたが、明確な効果が表れなかったと見て、防疫措置を追加で実施することにした。

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第3段階への引き上げが懸念されていたなか、今回の措置は、いわば“第2.5段階”といえる。感染リスクが高い若者や児童、高齢者が主な対象だ。

飲食店は夜21時~早朝5時まで店内利用禁止に

韓国中央災難安全対策本部パク・ヌンフ1次長は、8月28日のブリーフィングで、去る8月16日から2週間、首都圏に実施した第2段階の措置を1週間延長し、カフェや飲食店の運営に関する追加の防疫措置を来る8月30日0時から9月6日深夜まで実施すると発表した。

(写真提供=韓国大統領府)

追加の防疫措置は、フランチャイズ型のコーヒー専門店は営業時間に関係なく、持ち帰りか配達のみの利用となり、持ち帰りの場合も出入者名簿の作成、利用者間の2m(最小1m)の距離確保など、防疫上の注意を遵守しなければならない。

一般的な飲食店や製菓店は、昼間の営業は可能だが、21時から翌日5時までは持ち帰り・配達のみとなる。ジムやビリヤード場、ゴルフ練習場などの屋内スポーツ施設に対しても集合禁止措置が施行される。

首都圏の学習塾は、すでに集合禁止となっている大型の塾だけでなく、すべての学習塾が対象となる。すべての首都圏の学習塾は、リモート授業だけとなり、読書室やスタディカフェも集合禁止対象に含まれる。

また、死亡率が高い高齢者の外部接触を最小限に抑えるため、療養病院や介護施設での面会も禁止される。高齢者が多数利用する保護センターや猛暑避難所などの施設には、休院が勧告される。

事実上の“封鎖”を意味する第3段階への引き上げではなかったものの、韓国社会に緊張が走っていることは間違いなさそうだ。

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