ガーナ出身で、韓国でタレントとして活動するサム・オキア(Samuel Okyere)が、今度はセクハラ論議に包まれた。
事の発端は、2019年3月のサム・オキアのSNS投稿だ。彼は当時、女優パク・ウネと一緒に撮った写真を公開している。オレンジ色の服を着たパク・ウネと撮った写真に、「お姉さん。私たちはオレンジキャラメル」とコメントし、親しみを表した。
当時、この投稿を見たとあるファンが「Cute. once you black, you never go back 」とコメントを残し、サム・オキアは「Preach」と返信していた。
問題は、コメントの内容がセクハラに近い発言という点だ。
「Once you black, you never go back」という言葉の意味は、欧米圏で「黒人男性と性関係を持った女性は戻れない」という意味に解釈されたりする。
そのため一部のネット民は、パク・ウネに性的侮辱を与える言葉であり、サム・オキアが「Preach」、つまり「相手の言葉に同意する」という意味の返信を残したことは問題だと指摘した。こうしてセクハラ議論が巻き起こったのだ。
ネット上では現在、「セクハラだ」という主張と「サム・オキアに対する過度な非難だ」という意見が対立している状況だ。
サム・オキアとちなんだ議論は、今回が初めてではない。
先立って彼は、黒人のコスプレをした高校生の卒業写真が黒人を侮辱していると、強い不快感を表わしたことがある。
彼は当時、SNSに「黒人の立場からは非常に不快な行動だ。お願いだから、しないで! 文化を引き継ぐことはわかるが、あえて顔の色塗りまでする必要はあるのか」と、学生に向かって非難のコメントを残したりした。
また8月13日(現地時間)にはイギリスBBCの番組『フォーカス・オン・アフリカ(Focus on Africa)』に出演し、「韓国の人種差別」と関連したインタビューを行った。
「韓国の人種差別に抵抗する黒人」と紹介されたサム・オキアは、「韓国ではアフリカの文化に接する機会がない。アフリカ大陸内にある多くの国の多様な文化を理解していないのが現実」と指摘しりした。
一連の議論が続き、今回はセクハラ議論まで巻き起こったことで、サム・オキアは8月25日、SNSのアカウントを削除した。
一部のネットユーザーは、サム・オキアが出演しているバラエティ番組『大韓外国人』からの降板だけでなく、テレビ業界からの追放まで要求している。彼の今後に関心が集まっている。
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