韓国で新型コロナ感染者がソウルなど首都圏を中心に急増しているなかで、8月18日に発表された新規感染者数が再び200人台半ばに増加した。
韓国中央防疫対策本部は8月18日0時基準で、韓国内の新規感染者が246人増え、累積感染者数を1万5761人と発表した。
韓国の新規感染者数は8月13日103人、8月14日166人、8月15日279人、8月16日197人、8月17日246人を記録し、5日間の感染者だけで計991人と集計された。
発表された新規感染者246人の感染経路を見ると、地域の発生が235人、海外からの流入が11人となった。地域発生235人を地域別に見ると、ソウル(131人)と京畿(52人)だけで183人が報告された。その他、仁川18人、釜山7人、大邱6人、全羅北道6人、忠清南道4人、光州3人、慶尚北道3人、蔚山2人、江原2人、忠清北道1人などだ。
首都圏では、ソウル城北(ソンブク)区のサラン第一教会での感染拡大が悪化する様相だ。特に教会から始まった感染が保育園、コールセンターなどへと広がり、病院や京畿道軍部隊にまで伝播され、ソウル市内の警察署からも感染者が報告されている。これにより韓国政府は、ソウルと京畿地域の各種履行措置を「勧告」ではなく、強制化する「完全な社会的距離の確保」2段階に引き上げる検討に入った。
韓国中央防疫対策本部によると、前日12時基準でサラン第一教会関連の感染者が70人追加され、累積319人になったが、その後も急速に増えおり、一日の新規感染者数は100人を超えると予想された。同教会と関連して8月15日、光化門(クァンファムン)の集会に参加したチョン・グァンフン牧師も感染判定を受けた。
また教会を訪問したソウル・セブランス病院の看護師、感染した信徒の濃厚接触者に分類された京畿道加平(カピョン)部隊の兵士2人も陽性判定を受けた。京畿道龍仁(ヨンイン)のウリ第一教会では、前日正午までに感染者が5人増え、累積感染者が131人になった。
教会だけでなく、江南(カンナム)区の金投資専門会社「ゴールドトレイン」(累積58人)、「コリアITアカデミー」(7人)、永登浦(ヨンドゥンポ)のソフトウェア開発会社(7人)などソウル都心オフィスでも集団感染が続いている。
コーヒー専門店であるスターバックス坡州野塘(パジュ・ヤダン)店(42人)でも連日、感染者が増加している。ソウル恵化(ヘファ)警察署(4人)と広津(クァンジン)警察署(1人)、冠岳(クァンアク)警察署(1人)所属の警察官も陽性判定を受けた。
地域発生と海外流入(検疫を除く)を合わせると、ソウル132人、京畿52人、仁川18人など、首都圏だけで202人の感染者が報告され、全体の82.1%を占めた。
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