大量の新型コロナ感染者が報告されたソウル城北(ソンブク)区・サラン第一教会のチョン・グァンフン代表牧師が、最終的に感染の判定を受けた。
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保釈中のチョン牧師は、新型コロナの感染拡大が懸念されていた8月15日、ソウルで大規模な集会を開き、再び拘束される岐路に立った状況だ。
特にサラン第一教会の牧師や信徒から感染者が続出するなか、濃厚接触者であったチョン牧師も隔離対象の通報を受けていたが、それを破って8月15日の集会に参加した。
同日の集会参加者からも相当数の感染者が発生しており、チョン牧師も8月17日に感染判定を受けた。
ソウル市によると、城北保健所は8月15日14時30分、城北・長位洞(チャンウィドン)にあるサラン第一教会の執事を通じて、チョン牧師に自主隔離対象であることを通知した。チョン牧師は集会に参加した後の同日18時頃、隔離通知に署名した。
チョン牧師側は同日午前の記者会見で、「自主隔離履行義務は当事者が隔離対象であることを当局から通報され、認知してから生じる」と述べ、集会が開かれた時点では隔離義務がなかったと主張した。
しかしソウル市は「通知を意図的に受け取らなかったからといって、義務が免除されるわけではない」と、教会の執事に通知書が伝達された時点から隔離義務が発生すると見ている。韓国政府とソウル市は8月16日、チョン牧師を自主隔離違反などの容疑で警察に告発した。
ソウル市は、チョン牧師側の裁判所が許可した合法的な集会に参加しただけで、保釈の条件を破らなかったという主張にも「チョン牧師が合法集会を不法化した」と主張した。
チョン牧師が率いるサラン第一教会は8月15日、景福宮(キョンボククン)駅近くでの集会を申告したが禁止されると、同日に鍾路(チョンロ)区・トンファ免税店前で開かれた他の集会に参加するよう、信徒たちを督励した。
サラン第一教会の信徒などが集結し、当初は保守団体「イルパマンパ」が100人規模で申告したトンファ免税店前での集会は、5000人規模に増えたとされる。
チョン牧師は別の集会などを通じて特定政党の支持を訴えた容疑(公職選挙法違反など)で、3月に拘束起訴されたが、1カ月後に「この事件と関連しているか、違法な一切の集会やデモに参加してはならない」という条件で釈放された。
裁判所は検察の請求に応じて、保釈を取り消すかを検討中だ。
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