8月6日、韓国の新型コロナ新規感染者数が43人と発表された。
今週の一日当たりの新規感染者数は20~30人台を維持していたが、ソウルの教会、コーヒーショップ、飲食店、オフィス、釜山(プサン)港の停泊船舶などで感染者が報告され、感染の規模が大きくなった。
特にこれまで安定傾向を見せていた地域にも感染者が20人台に増加し、地域感染の拡大が懸念されている。
韓国中央防疫対策本部は8月6日0時基準で、新規感染者数が43人増えたと発表した。韓国の累積感染者数は1万4499人となった。
新規感染者数は、7月30日に18人まで減少し、7月31日36人、8月1日31人、8月2日30人、8月3日23人、8月4日34人、8月5日33人と20~30人台を維持してきたが、8月6日に再び40人台に増えた。
新規感染者数が40人台を記録したのは、釜山港に停泊するロシア船舶の乗組員10人余りが感染判定を受けた7月29日(48人)以来、8日ぶりだ。
8月6日の新規感染者の感染経路を見ると、地域発生が23人で、海外流入20人より多い。地域発生が海外流入を上回るのは、7月24日(地域発生28人・海外流入13人)以来、13日ぶりとなる。また地域発生が20人台を記録したのは7月25日(27人)以来、12日ぶりだ。
8月6日の新規感染者のうち、地域発生23人を地域別に見てみると、京畿11人、ソウル5人など首都圏で16人が報告された。その他、釜山3人、慶尚北道2人、忠清南道1人、全羅南道1人だった。ソウルでは教会、知人との集まり、オフィス、飲食店などで追加の感染者が発生。
海外流入の感染者数は6月26日以降、42日連続となる二桁だ。
海外流入20人のうち、6人は空港や港湾の検疫過程で発見された。残りの14人は、ソウル(4人)、京畿・江原・慶尚北道(各2人)、忠清北道・忠清南道・全羅南道・慶尚南道(各1人)の自宅や臨時生活施設で自主隔離中に陽性判定を受けた。
20人の新規感染者の国籍を見ると、韓国人が12人で外国人(8人)より多い。そのうちアメリカから入国した感染者が5人で最も多く、次いでロシア発が4人、ウズベキスタン発が2人の順だった。
地域発生と海外流入(検疫を除く)を合わせると、京畿13人、ソウル9人と首都圏が22人に上る。全国的には9つの市、道で新規感染者が報告された。
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