LINEの親会社であり、検索事業で韓国内シェア78%以上を誇る韓国ナンバーワンIT企業NAVER(ネイバー)が、新型コロナの影響で萎縮した景気のなかでも着実な成長を見せた。
【注目】ヤフーと経営統合するLINEの親会社NAVERとは?
まず第2四半期の連結営業収益は、オンラインショッピングの増加と成果型広告の拡大、ファイナンシャル、ウェブトゥーン、クラウドなどの新事業の成長に支えられ、前年同期比16.7%増の1兆9025億ウォン(約1903億円)を記録した。
連結営業利益は、2019年第2四半期に行われたLINE Payのマーケティング費用消滅の影響で、前年同期比79.7%も増加した2306億ウォン(約231億円)だ。そして当期利益は907億ウォン(約91億円)となった。
事業部門別の営業収益は、「NAVER事業部門」が1兆2116億ウォン(約1212億円)、「LINEおよびその他の事業部門」が6908億ウォン(約691億円)を記録した。
具体的には、ビジネスプラットフォーム7772億ウォン(約777億円)、ITプラットフォーム1802億ウォン(約180億円)、広告1747億ウォン(約175億円)、コンテンツサービス796億ウォン(約80億円)だ。
ビジネスプラットフォームは、オンラインショッピングの需要増加とNAVERプラス会員の導入、ライブコマース、Biz Advisorなど、技術やデータに対応したSMEとの成長に支えられ、前年同期比8.6%増、前分期比では3.7%増となる7772億ウォンを記録した。
ITプラットフォームもまた、オンラインショッピングの増加と外部決済先の拡大に伴うNAVER Payの成長、そしてクラウド、ワークスモバイルの成長に支えられ、前年同期比70.2%増、前分期比21.6%増の1802億ウォンとなった。
広告は成果型広告の拡張によって、前年同期比4.9%、前分期比21.3%増の1747億ウォン。NAVERは下半期、成果型広告の拡大をはじめ、自動入札高度化、ターゲティング強化によって広告効率を高めていく計画だ。
コンテンツサービスは、6400万MAUを達成したウェブトゥーンの成長と、V LIVEアーティストの活動再開で、前年同期比58.9%増、前分期比43.8%増の796億ウォンを記録した。
LINEおよびその他のプラットフォームでは、前年同期比16.7%増、前分期比8.8%増加した6908億ウォンを記録した。
NAVERのハン・ソンスク代表は「オンラインマーケティングの需要回復に加え、新規広告の拡張、誰でも簡単迅速にオンライン創業ができ、ビジネスを育てていけるよう多様な技術・データ支援など、コマース生態系を強化するための努力が肯定的に作用し、第2四半期も成長を記録することができた」と話した。
そして「急激に変化する環境の中でも、NAVER生態系内の利用者とSME、そして創作者たちと一緒に成長していけるように努力する」と述べた。
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