「接触事故の処理から始めろ」と救急車を止め、救急患者を死に追いやったと非難されているタクシー運転手が拘束された。
ソウル東部地裁は7月24日「主要犯罪容疑が解明され、証拠を隠滅または逃亡する恐れがある」とし、タクシー運転手のA容疑者の逮捕状を発行した。
【関連】4万人が怒り…強姦、暴行、飲酒運転の「人間ゴミ医大生」事件とは?
A容疑者は6月8日午後、ソウルの江東(カンドン)区地下鉄5号線の高徳(コドク)駅近くのある道路で、私設の救急車とわざと接触事故を起こし、「事故処理から先にしろ。(患者が)死んだら私が責任を持つ」とし、10分近く止めた容疑(特殊某孤高業務妨害)を受けている。
救急車は呼吸困難を訴える79歳女性の肺がん患者を病院へ搬送中だった。高齢の患者はステージ4の患者で、他の救急車で乗り移って病院に着いたが、息を引き取った。
死亡した患者の息子が、タクシー運転手Aが搬送を妨害したため、母親が亡くなったとし、Aを処罰してほしいと大統領府の掲示板である国民請願を掲載した。この請願には7月25日現在までに約72万人の同意を得て、国民的公憤を買った。
A容疑者は事故当時、江東区のとあるタクシー会社に入社してから3週間ほど経った新入社員だった。A容疑者は事故2週間後の6月22日、同社を退社した。
警察は、江東警察署交通課が捜査中の同事件に、同じ警察署の刑事課チームも追加投入し、A容疑者の出国禁止の措置を取り、本格的な捜査を行っている。
前へ
次へ