“ナッツ姫”への賠償請求は棄却されたが…「ナッツリターン事件」の被害者が一部勝訴

2018年12月19日 社会 #財閥問題
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今から4年前に起きた“ナッツリターン事件”の被害者であるパク・チャンジン元事務長に対して、大韓航空が2000万ウォン(約200万円)を賠償するよう求める判決が出た。

ソウル西部地裁、民事合意12部(イ・ウォンシン部長判事)は12月19日、パク元事務長が大韓空港と“ナッツ姫”ことチョ・ヒョナ元副社長を相手にした損害賠償請求訴訟で、原告の一部勝訴という判決を下した。

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チョ・ヒョナ元副社長に対する損害賠償請求と大韓航空に対する降格処分無効確認請求は、いずれも棄却された。裁判所はチョ・ヒョナ元副社長の賠償責任を一部認めながらも、彼女が供託金を出した点を考慮して、損害賠償請求を棄却した。

チョ・ヒョナ元副社長は2014年12月5日、離陸準備中だった大韓航空機内でナッツを提供するサービスの問題点を指摘し、パク元事務長に暴行を加えて飛行機から降ろした。

“ナッツリターン事件”と呼ばれるこの出来事が明るみになり、チョ・ヒョナ元副社長は拘束起訴された。第1審で懲役1年の実刑宣告を受けたが、控訴審で執行猶予となり、釈放されている。

パク・チャンジン元事務長

その後パク元事務長は、この事件によって労災が認められて休職し、2016年5月に復職。しかし人事上の不利益を受けたとして、チョ・ヒョナ副社長と会社を相手に訴訟を起こした。

大韓航空側はパク元事務長に不当な人事を行っていないと主張し、パク元事務長が復職後にチーム長を担えなかったのは2014年3月に英語能力が低いと評価されたからだと反駁していた。

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