韓国の朴槿恵(パク・クネ)前大統領が弾劾されるきっかけとなった政治スキャンダルの中心人物、チェ・スンシル(崔順実、現在は改名してチェ・ソウォン)が、追徴金63億ウォン(約6億3000万円)を全額納付した。
【注目】朴槿恵を絶賛した韓国放送局…その「偏りすぎた報道内容」とは
ソウル中央地検・執行2課は6月15日、チェ・スンシルに宣告された追徴金63億3676万ウォンが供託金で納付され、追徴を終えたと明らかにした。このお金は国庫に帰属された。
職権乱用権利行使妨害、賄賂などの容疑で起訴されたチェ・スンシルは6月11日、最高裁で懲役18年、罰金200億ウォン(約20億円)、追徴金63億3676万ウォンを宣告された。
先立って検察は6月12日、チェ・スンシルに宣告された追徴金を対象に、裁判所に供託金の出金請求を行った。今回の追徴金は、チェ・スンシルの供託金78億ウォン(約7億8000万円)から納付された。
裁判所は、2017年にパク・ヨンス特別検査チームが請求した78億ウォンの追徴保全請求を受け入れ、チェ・スンシルが保有するソウル江南(カンナム)区のミスンビルの敷地と建物の処分行為を禁止した。
これに対してチェ・スンシルは、ビルの処分禁止を解くために「解放供託」(仮差押えなどを解除するために一定の金額を供託すること)を申請し、裁判所に78億ウォンほどを供託した。
一方で検察は、チェ・スンシルに科せられた罰金200億ウォンを1次期限である6月27日までに納付するよう命令書を発送した。
検察はチェ・スンシルが最終期限である7月12日まで罰金を払わなければ、彼女の不動産・預金などに対する強制執行を行う計画だ。
前へ
次へ