女性を脅迫して作成したわいせつ動画や画像を共有した“n番の部屋”事件で、テレグラム(SNS)チャットルームを最初に作った人物とされるニックネーム“カッカッ”が、警察に逮捕された。
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自分は絶対に捕まらないと警察をあざ笑っていた“カッカッ”の検挙は、安東(アンドン)から伝えられた。
慶尚北道地方警察庁サイバー安全課は5月11日、“n番の部屋”運営者(ニックネーム“カッカッ”)であるA氏(24)に対して、児童青少年性保護法違反の容疑などで拘束令状を申請したと明らかにした。
“カッカッ”は24歳の男性で、先立って警察は5月9日、召喚調査の過程で「カッカッである」という自白を受けて、彼を緊急逮捕した。
“博士の部屋”運営者のチョ・ジュビン(24)をはじめ、“n番の部屋”事件の共犯者が次々と拘束されるなかでも、姿が見えなかった“カッカッ”は、実質的に“n番の部屋”を最初に作った人物だ。
“カッカッ”はSNSの“逸脱アカウント”(自らの性的行為を認証するアカウント)から女性の個人情報を入手し、それを口実に脅迫してわいせつ映像を作成し、チャットルームに流布する方法で犯行に走った。
“カッカッ”は被害者の個人情報を入手した後、「逸脱アカウントを運営したという事実を知人や家族に知らせる」「警察に通報する」などと脅迫しながら、わいせつ映像を撮影するように指示した。
こうして作られた映像は、被害者の名前や学校名などの個人情報とともに“n番の部屋”に共有された。被害者は30人余りとされ、彼女たちの映像を見ようと利用者700人余りがチャットルームに入場したとされる。
また“カッカッ”は2019年9月頃、チャットルームで「修学能力試験を準備しなければならない」とし、突然潜伏したことがわかった。
そのため“カッカッ”が高校生や浪人生ではないかという推測も出たが、正確な実像は今回の検挙を通して初めて明らかになった。
“n番の部屋”事件とは、女性を脅して撮影したわいせつ映像や画像を数十万人がSNSで共有していた組織的なデジタル性犯罪のことで、20万人以上の有料会員がいたという。被害女性は未成年者を含む70人以上に上る。
そのチャットルームのひとつ、“博士の部屋”を運営していたチョ・ジュビンは、アルバイトなどと称して女性を募集し、応募時点で個人情報や顔が映ったわいせつな画像を受け取り、それを口実に脅し、さらに過激な動画を撮影させたとされる。チョ・ジュビンは逮捕されており、その共犯者である陸軍一等兵イ・ウォンホ(19)、カン・フン(18)なども身元情報が明らかにされている。
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