韓国の新型コロナウイルス感染者の完治率が、70%を超えた。
韓国中央防疫対策本部によると、4月12日午前0時基準で新型コロナに感染したものの完治した人は7368人となり、累計感染者数1万512人の70.09%を占めた。
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完治者は3月中旬から4月初旬まで、200~400人ずつ増え始めた。最近も100人前後の完治者が出ている。
完治者が増えたことで、完治率は3月15日の10.21%から着実に増えていった。
3月19日22.73%、3月22日32.70%、3月25日40.8%、3月28日50.8%と上がり、4月5日には63.13%を記録。そして4月12日に70%台に突入した。約1カ月間で完治率が7倍近く上昇したことになる。
完治者が増えたことで、隔離治療を受ける感染者数も減っている。一日当たりの完治者数が新規感染者数を上回ったからだ。
治療中の感染者数は、3月12日の7470人がピークだった。その日は、世界保健機関(WHO)が新型コロナのパンデミック(世界的大流行)を宣言した日でもある。
それから1カ月後の4月12日0時基準、治療中の感染者数は2000人台に減少した。現在、隔離治療中の感染者は2930人だ。
それでも防疫当局は、完治率の増加を肯定的にとらえながらも、死亡率が高まっていることから緊張を緩めずにいる。
4月12日0時基準、韓国内の感染者数は累計1万512人で、死亡者は214人。平均死亡率は2.04%である。死亡率は高齢であるほど急激に高まり、60代2.33%、70代9.04%、80歳以上の21.47%だ。
80歳以降の死亡率が急激に高まっている原因の1つは、特別老人ホームなどの集団感染にある。最近の死亡者の大半は、ハンサラン療養病院、プルン老人ホームなどで報告された。
それについて防疫当局は、高齢感染者の死亡率を下げるために、療養施設の感染管理を強化した。
療養病院に防疫責任者を指定して有症状者の発生を管理するようにし、感染者の早期発見のために、複数人の検体を集めて一度に検査する「集合検査法」(Pooling)を導入することにした。
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