日本メディアが、韓国でゲーム機ニンテンドースイッチとゲーム『あつまれ どうぶつの森』を購入するために長蛇の列ができた様子を報じた。
同メディアは「韓国で強力なソーシャルディスタンスが実施されているなかで、日本製品を購入するために3000人以上の人が詰めかけた」と報じた。
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実際に『どうぶつの森』は、韓国内で連日売り切れの状態が続いている。
このゲームを楽しむためには、発売価格6万4800ウォン(約6480円)のゲームソフトのほか、定価36万ウォン(約3万6000円)のニンテンドースイッチ、または24万9800ウォン(約2万4980円)のニンテンドースイッチライトが必要だ。
ゲーム機まで購入した場合、少なくとも30万ウォン(約3万円)ほどの費用がかかる。
だが需要は多いものの供給量が少ないため、中古取引サイトではゲーム機を50万ウォン(約5万円)でも購入したいという人が後を絶たない。
新型コロナウイルスの影響で中国での生産が正常でないため、ゲーム機とソフトが含まれている「本体セット」は、定価の2倍以上にまで価格が上がった。
オンラインを通じたダウンロード購入も可能だが、多くの人が購入したい製品であるため、ソフトと特別なデザインのゲーム機が入っている「本体セット」は、品薄状態がしばらく続く見通しだ。
『どうぶつの森』は、無人島で動物と会話したり、生活をしたりするゲーム。激しい戦闘や時間の制約もなく、プレイヤーがゆっくりと楽しむことができ、“ヒーリングゲーム”という評価も受けている。
またニンテンドースイッチは、「スーパーマリオ」「ポケットモンスター」「ゼルダの伝説」シリーズなど、任天堂が保有しているゲームが相当数あるため、代替商品がないゲーム機として高い人気を誇っている。
ただ、そんな状況に対する非難の声もある。新型コロナの感染拡大を防止するために、外出自粛が求められているなかで、ゲームを購入するために多くの人が並ぶ必要があるのかという声だ。
また、2019年に韓国で巻き起こった“日本製品の不買運動”に今も参加している人々は、「日本のビールは99.9%も輸入が減少し、ユニクロも売り上げが大幅に減少したが、任天堂には影響がなかった」と不満を表わしたりもした。
日本不買運動の関連コミュニティサイト「NO JAPAN」では、「任天堂のゲーム『どうぶつの森』の品切れが話題になっているのが現状だ。ゲームも製品であり、日本不買運動に賛同している人は購入を控えてほしい」などの呼びかけがあった。
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