“n番の部屋”事件の主犯チョ・ジュビン、検察が捜査状況の起訴前公開を決める

2020年03月26日 社会 #n番の部屋事件
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未成年女性などのわいせつ映像をSNSに流布した容疑を受けている“n番の部屋”事件の主犯、チョ・ジュビン(24)の捜査状況が起訴前にも公開される。

【注目】韓国に激震を与えている“n番の部屋”事件とは?

3月26日、検察によると、ソウル中央地検は前日、“n番の部屋”事件に対する刑事事件公開審議委員会を開き、チョ・ジュビンの実名などの個人情報や、いくつかの捜査状況を起訴前に公開することを決めた。

検察は「事件の内容と重大性、被疑者の人権、捜査の公正性、国民の知る権利保障、再犯防止と犯罪予防など、公共の利益を総合的に考慮した」と明らかにした。

また「審議の結果に基づいて被疑者の個人情報を公開する一方、捜査に支障のない範囲で、関連規定に基づいて捜査状況などに対する公報を実施する予定だ」と説明した。

チョ・ジュビン

2019年12月に施行された刑事事件公開禁止等に関する規定は、審議委員会の議決を経た後、▲捜査着手または事件送致を含む受付の事実、▲対象者、▲罪名または罪名に準ずる範囲内の容疑事実、▲捜査機関の名称、▲捜査状況を公開できるようにした。

21人の特別捜査部隊も設置

ソウル地方警察庁は3月25日午前、青少年性保護法違反などの容疑でチョ・ジュビンを検察に送致した。

ソウル中央地検は、事件を女性児童犯罪調査部(ユ・ヒョンジョン部長検事)に振り当てる一方、強力部・犯罪収益還収部・刑事11部(出入国・関税犯罪専担部)を含む4つの部門、21人で「デジタル性犯罪特別捜査タスクフォース」を設けた。

チョ・ジュビンは検察に送致された日から最長20日間、補強捜査を受けて裁判に引き渡される見通しだ。3月25日、検察で人権監督官と面談し、すぐにソウル拘置所に収監された。

チョ・ジュビンの弁護を引き受けた法務法人オヒョンは同日、解任届(弁護人側がこれ以上弁護しないと裁判所に提出する文書)を出した。

現在、韓国で大問題となっている“n番の部屋”事件とは、女性を脅して撮影したわいせつ画像を数十万人がSNSで共有していた事件のこと。組織的なデジタル性犯罪で、20万人以上の有料会員がいたという。被害女性は未成年者を含む70人以上に上る。

チョ・ジュビンはアルバイトなどと称して女性を募集し、応募時点で個人情報や顔が映ったわいせつな画像を受け取り、それを口実に脅し、さらに過激な動画を撮影させたとされる。彼は、そのわいせつ物をチャットルーム“博士の部屋”に流布した疑い(児童・青少年の性保護に関する法律違反など)で逮捕された。

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